火打山・妙高山

(2002年8月)

2002年8月5日(月)午前8時20分新大阪駅に集合した。今回は国民休暇村 妙高の登山パックを利用して、日本百名山の妙高山と火打山を制覇する事になった。メンバーは元職場の5名である。平均年齢60歳でまさに熟年登山である。無理をしないでゆっくりと休憩をとって登ることにした。




地図

1日目(8月5日)

笹ヶ峰ロッジ3
妙高高原駅からタクシーで約30分で笹ヶ峰ロッジに到着した。 ここは草原地帯で牧場やキャンプ場、レクレーション施設、運動広場、遊歩道が整備されている。 今回は国民休暇村 妙高の登山パックを利用しているので、笹ヶ峰ロッジ〜高谷池ヒュッテ 〜休暇村妙高 (関山本館)と宿泊することになる。

2日目(8月6日)

笹ヶ峰ロッジ4
初日の笹ヶ峰ロッジの朝食は7時30分と登山にしては遅い食事である。 朝食をおにぎりにしてもらって早朝出発する登山者もいた。そのおにぎりであるが、 手で握ると食中毒の危険もあるということで、冷凍のおにぎり2個を昼食として配給された。 昼食にはちょっとつらい内容である。
登山道
朝食をとるとすぐに出発した。ロッジから5分ほどで登山口に着く。登山計画書を提出して登り始めた。 そこから黒沢までは木道になっておりよく整備されている。
黒沢
黒沢の水量は豊富で沢には橋が架けてある。水は冷たく飲み水に適しており飲み放題である。 気持ちよく休憩をとった。
高谷池ヒュッテ
黒沢からは普通の登山道となった。12曲がりを通り2時間かけて富士見平に出た。 ここから富士山が見えるときもあるとのことであったが、とても見えるとは思えなかった。 ここは高谷池ヒュッテと黒沢ヒュッテへの分岐点である。さらに55分かかってようやく高谷池ヒュッテ到着したのは 12時05分であった。標準時間よりもかなり余分にかかった。高谷池の側にたたずむヒュッテは三角屋根 の美しい建物であった。昼食をとって荷物を下ろして、軽装で火打山を目指した。
高谷池2
高谷池の周辺は高層湿原で高山植物が咲き乱れていた。
高谷池3
イワイチョウが咲いていた。
高谷池1
高谷池の側は木道になっており環境を守るように整備されている。15分ぐらいで天狗の庭に着いたが、 そこもまた美しい高層湿原で池塘が多くあった。
高山植物の宝庫
高谷池湿原も天狗の庭湿原も高山植物の宝庫で、アキノキリンソウ、ミョウコウトリカブト,タカネコウリンカなど多くの花が咲いていた。
ヒメシャジン
天狗の庭のヒメシャジン。
天狗の庭2
天狗の庭のワタスゲ群生。天狗の庭から雷鳥平を経て1時間50分で火打山の頂上に到着した。火打山は女性に人気のある山で コースのいたるところ高山植物が咲き乱れていた。
火打山頂2
火打山には午後2時30分についたので、ガスが発生して景色はよく見えなかった。 とりあえず登頂の記念写真を撮った。風が吹いて気持ちよかった。20分ほど休憩して高谷池ヒュッテに帰った。 帰路は1時間05分で帰ることができた。
高谷池から火打1
高谷池ヒュッテから火打山が夕日に映えてみえた。夕食はハヤシライスであった。 8時消灯である。

3日目(8月7日)

黒沢池1
高谷池ヒュッテの朝食は5時30分、6時05分に黒沢池ヒュッテを目指し出発した。 道はなだらかで55分で黒沢池ヒュッテに到着した。
黒沢ヒュッテ1
黒沢池ヒュッテは八角形の青い建物で緑の中によく目立った。
黒沢池から火打2
途中黒沢池から昨日登った火打山見えた。
黒沢池から妙高1
遙か遠くに今から登る妙高山が見える。
妙高頂上2
しばらく平坦な道を行くがすぐ大倉乗越の急な坂がある。燕新道分岐点の手前に沢があり 水量も豊富である。しばしの休憩をとる。そこから本格的な妙高山の登りとなる。 沢に沿って登ってゆくが非常に急な登りであった。途中下山する人から頂上は景色がよく富士山 まで見えたので頑張れと励ましを受けながら1時間35分かけてやっと頂上に着く。 10時15分に到着したが遠くはもうガスで見えなかった。絶景は早朝登山者のみの特権のようである。
鎖場1
ダケカンバとネマガリが道の両側に茂った尾根を下ってゆくと鎖場がある。慎重に下りた。
天狗堂1
妙高山の登りは急な坂で厳しかったが、下りも同様にきつい坂が続いた。 火打山が女性的な山なのに対して妙高山は男性的な山であると紹介されていたが、 その意味がよくわかった。頂上から1時間20分で天狗堂に着いた。ここは赤倉、 池の平方面と燕方面の分岐点である。ここで昼食をとった。昼食はレトルトの赤飯であった。
硫黄の川2
天狗堂からさらに下って行くと沢に出た。水は冷たいが口に含むと硫黄の味がした。 温泉が流れ込んでいて、水は飲めないようである。さらに下ってゆくと川の水の色は硫黄で 白くなっていった。
二つの滝
天狗堂から1時間20分で北地獄谷分岐点に着いた。麻平方面と北地獄谷方面に分かれているが、 河原の湯に入りたい場合は、麻平方面に行かなければならない。我々は北地獄谷の方に道をとった。 振り返ると称明滝、光明滝が見えた。どちらも落差50mはあろうかと思えた。
黄金の湯
北地獄谷はその名の通り深い峡谷で100mほど下に水が流れていた。しかし、 道は整備されており、また樹木が生い茂っているので安心して歩けた。午後3時に黄金の湯に着いた。 黄金の湯は河原の湯と並んで無料の露天風呂である。男女別に更衣室もあり浴槽も分かれている。 登山者ばかりか、200m程離れた燕温泉の客も入浴にきていた。
妙高休暇村
休暇村 妙高からマイクロバスで燕温泉バス停まで迎えにきてもらった。 10分ほどで休暇村妙高に着いた。
休暇村から妙高
休暇村妙高の前はゲレンデで景色がよかった。遠くに妙高山が見えた。今回の登山はこれで終了である。休暇村妙高に宿泊して翌日大阪に帰った。
【宿泊先】
8/5 笹ヶ峰ロッジ  連絡先0255-86-6256 
8/7 休暇村妙高   連絡先0255-82-3169