至仏山登山

(2004年7月)

2004年7月28日8時43分新大阪駅発。新幹線を使って、尾瀬へ向かう。今回は百名山のひとつの至仏山に登る。いつものようにY氏に計画を立ててもらって、 元同僚4人で行った。上は70歳から下は57歳までの熟年登山である。



 
地図

1日目(7月28日)

 
上毛高原駅小型タクシー
8時43分に新大阪を出発して、東海道新幹線、上越新幹線を乗り継いで、上毛高原に13時30分に到着した。 計画ではバスに乗りことになっていたが、4人でタクシーに乗ってもそんなに運賃は変わらないのでないかと 運転手に聞くと、小型車で17300円程度であるという。バスと比較して一人当たり1000円ほど高くなるが、 早く到着するし、楽であるのでタクシーに乗ることにした。
鳩待山荘おみやげセンター
鳩待山荘には14時50分に到着した。バスの場合と比べて、1時間40分も早く到着した。途中から雨が降り出し、 鳩待峠に到着したときは激しい雨になっていた。
方向標識
鳩待山荘は至仏山、山の鼻、富士見峠への道に通じる。
山荘前で 尾瀬標識
鳩待山荘はバスのターミナルとなっていて、多くの人たちでにぎわっていた。鳩待山荘の宿泊は予約していたが、 すぐに手続きをした。このあたりでは、この4、5日毎日午後になると雨が降るということである。 山荘はウイークデイでもあり、結構空いていた。われわれ4人は十畳の部屋に案内された。 普通はたたみ一枚で一人の割合であるが、その部屋はわれわれ4人だけであった。
至仏山案内図至仏山前景
明日の天気が心配であったが、6時の夕食を食べて、部屋に戻って窓から至仏山を見ると、 雨は止んでいて夕焼けで山のシルエットが美しかった。明日の計画を練って9時には就寝した。

2日目(7月29日)

出発
朝4時に起床。毎日午後には天候が崩れると言うことなので、朝早く出ることにした。また、 計画では至仏山から山の鼻に下りることになっていたが、下りの傾斜がきついのと、 蛇紋岩の道は滑りやすく危険であるということで、至仏山を往復することにした。朝食と昼食の弁当をもらって、 4時50分に出発した。
入山登山者カード入れ
至仏山の登山道はバスターミナルを挟んで、山荘の向かいにある。入り口には登山届けを入れる箱が設けてある。
木道をいくオヤマ沢
登山して最初はぶなの樹林帯であるが、笹の中を進んでいくと間もなく、針葉樹林帯になりオヤマ沢の標識に到着する。 ここは沢になっていて水場がある。
笹ヶ岳分岐蛇紋石
針葉樹林帯をさらに登ってゆくと樹林帯がきれて、オヤマ沢田代に到着する。さらに進むと、滑りやすい蛇紋岩が現れます。 ぬれて黒く光っているところは特に滑りやすいので気をつける必要がある。
遠くに尾瀬ヶ原小至仏山 height=240
道は雨水が流れ、泥と小石、大きな岩などでかなり歩きにくい。時折、遠くに尾瀬ヶ原が雲の間から見える。 オヤマ沢田代から40分ほどで小至仏山に到着する。
至仏山(1)至仏山(2)
小至仏山を、越えて下った後1時間程、蛇紋岩の道を登ってゆくと至仏山に到着する。鳩待山荘を出発して、 2時間50分程かかった。
休憩
頂上で景色を楽しみたかったが、あいにくの天候で、雨は降っていないが雲で下界はまったく見えなかった。 雨の降らないうちに戻ろうと、二十分ほど休憩をとって下山した。
尾瀬ヶ原と燧ヶ岳木道(1)
途中の湿原で霧が晴れて、尾瀬ヶ原がよく見えた。池塘が鏡のように白く光っていた。 燧ヶ岳の頂上は雲がかかって見えなかった。湿原の花は見ごろが過ぎていて、あまり咲いてはいなかった。 最近は夏が早く来て7月下旬では遅すぎるようである。
花(1) 花(2)
花(3) 花(1)
花(2) 花(3)
花(1) 花(3)
それでも少しは咲いていて、登山者の目を楽しませてくれる。
公衆トイレ
10時50分には鳩待山荘に帰ってきた。至仏山往復で6時間かかった。多くの人たちがいたが、至仏山に登るのは そのうちの半分以下で、多くは山の鼻から尾瀬ヶ原に行くようである。山荘の隣にきれいな公衆トイレが設置されている。 12時00分のバスに乗って、戸倉経由で老神温泉に向かった。
老神温泉
老神温泉の名の由来:その昔、赤城山の神と日光男体山の神とが今の戦場ヶ原で領地争いをしました。お互いに 蛇とムカデに化けて激しく戦いましたが、蛇になった赤城の神は矢傷を負って退き、途中で見つけた温泉で傷を癒しました。 やがて、元気を取り戻した赤城の神が、男体山の神を追い払ったことから、その温泉は「追い(神)」と呼ばれるようになり ました。それが今の老神温泉の名の由来と伝えられている。(刀根村発行のパンフレットから)
伍楼閣(1)伍楼閣(2)
ホテルの伍楼閣は2つの大浴場と3つの露天風呂がある。館内のいたるところに有名な画家の書いた絵がかけてある。 女将の父親の趣味だそうである。

3日目(7月30日)

朝市
老神温泉には朝市がある。その規模は関東一といわれ、村民の手作りの野菜や漬物、佃煮などが売られている。あいにく 朝起きると雨が激しく降っていたが、朝市はひさしのある場所で行われているので、雨に関係なく開かれていた。雨にもかかわらず、 多くの観光客が買い物に来ていた。時間は6時から7時30分までである。
沼田駅
老神温泉からマイクロバスで上越線沼田駅まで送ってもらい、新幹線で大阪に帰った。
【宿泊先】
 7/28 鳩待山荘  連絡先0278-58-7311(戸倉案内所) 
 7/29 伍楼閣   連絡先0278-56-2555