白山
(2009年8月)


2009年8月6日(木)午前6時00分南海電車泉佐野駅に集合した。今回はMa氏の車で近畿自動車道、名神高速道路、、北陸自動車道を経由して市ノ瀬まで行き、 交通規制がある場合は駐車場に車を預け、シャトルバスで別当出合、そこから登山でその日のうちに南竜ヶ馬場に行く予定であったが、幸いにも交通規制がなく、 車で別当出合まで行くことができた。 その日は曇り空だったが、翌日早朝から雨で、後の行程は雨に悩まされた。考えてみると、私が日本3名山と言われている、 白山、富士山、立山に登ったときはいつも雨で悩まされている。再度登れということなのかも知れない。

地図

1日目(8月6日)

白峰温泉食堂
泉佐野駅を6:00に出発して近畿自動車道、名神高速、北陸自動車道と乗り継ぎ、福井北ICで高速を降りて、 勝山市、村岡町、北谷町を経由して白峰温泉に着いたのは11:05分であった。早朝に出発したこともあり交通渋滞にあうこともなく順調にくることができた。 さて、昼食であるが、ここから先はコンビニはもちろんのこと売店の類はないので、ここで食堂を見つけて昼食をすることにした。
食事風景
幸いにも食堂が一軒あった。食堂内は囲炉裏があり、鍋物や川魚を焼くことができるようになっているようである。 団体客も受け入れるようになっており、30名ほどの団体の食事が用意されていた。我々は蕎麦定食を食べた。満足のいく味であった。
駐車場
白峰温泉を12時丁度に出発し、市ノ瀬に20分程度で到着した。ここは白山温泉ともいい、 永井温泉というただ一軒の宿がある。ここからは登山ピーク時はマイカー規制になっており、シャトルバスに乗り換えなければならないのであるが、 幸運なことに8月4日(火)午後から8月6日(木)午後8時までは規制解除となっており、そのまま別当出合まで車でいくことができた。 駐車場は道路に沿って30台程度、更に谷を降りたところに100台程度の広さが用意されていた。
定期バス
別当出合登山センター前には金沢〜別当出合間の定期バスが止まっていた。
登山センター
別当出合登山センターはきれいな建物で、バスセンターにもなっている。水道は冷たい水が出て、 トイレも水洗で美しい。しかし、売店は見当たらなかった。ここから室堂までの登山道は砂防新道と観光新道の2つに分かれる。 今回は南竜山荘に泊まるので砂防新道コースをとった。
つり橋
砂防新道を行くと、すぐに大きなつり橋がある。頑丈なコンクリートの支柱だが谷底まで20mほどあり、つり橋の中央では結構ゆれた。
中飯場
別当出合を12時50分にでて、13時20分に中飯場に到着した。休憩所であり、トイレは水洗でトイレの前には水道がある。 これはトイレの手洗い用のようだが飲み水でもある。
砂防工事
向かいの谷が砂防工事中である。城砦のような砂防堰を連続して造ってあった。この山は水成岩が隆起した山で、 崩れやすく砂防工事が欠かせないようである。
甚之助避難小屋
14時50分に甚之助避難小屋に到着した。ここにも中飯場と同じように水洗トイレと水場があった。
南竜ヶ馬場分岐
南竜ヶ馬場との分岐に15時15分に到着した。本日の宿泊は南竜山荘であるので、砂防新道に別れを告げた。
南竜ヶ馬場
南竜ヶ馬場は標高2100mにあり平坦地が広がっている。
南竜山荘遠望
南竜ヶ馬場は御前峰と別山の鞍部にあたる標高2100mの平坦地で唯一のキャンプ指定地である。 ビジターセンター、休憩舎、ケビン、テントサイト、炊事舎などが整備されており、貸しテント、貸し毛布などが用意されている。南竜ヶ馬場の端に南竜山荘がある。
南竜山荘
別当出合からちょうど3時間で南竜山荘に到着した。本日はここで宿泊である。

2日目(8月7日)

山荘前で
山荘は天候が悪いこともあり、よく空いていた。2段ベッドの一列に10人泊まれる所に5人が使って,上段は空いていた。 午前6時に朝食を食べて、午前7時20分には南竜山荘を出発した。雨が激しく降っていた。山荘から室堂までは3つのコースがある。 それぞれの山荘から室堂までの所要時間は、エコーライン1時間30分、トンビ岩コース1時間40分、展望歩道2時間である。私たちはお花畑の多いエコーラインを選んだ。
エコーライン分岐
山荘から10分でエコーライン分岐に着いた。この周辺も高山植物でいっぱいであった。
室堂
南竜山荘から1時間20分で室堂に到着した。ここは標高2450mである。
白山奥宮祈祷所゙
室堂センターの御前峰側に白山奥宮遙拝所がある。御前峰への登山はここが出発点である
高天が原
雨が降っていたが御前峰を目指して室堂を9時10分に出発した。
白山比盗_社
御前峰頂上には9時40分に到着した。ここには白山比刀iひめ)神社奥宮があり、全国各地に分布する2000余社ある白山神社の総根元社である。
御前峰頂上
天気が良ければが別山、木曾御岳、乗鞍岳、北アルプスなど360°の大パノラマのはずであったが、 あいにくの天候で何も見えなかった。頂上部には大小7つの湖がある。最も大きい翠が池、次いで紺屋池、油が池、血の池、五色が池、 百姓池と続き美しい水をたたえている。更に千蛇が池は夏でも雪と氷に覆われている万年雪の池として知られている。これらをめぐる山頂お池めぐりコースも取りやめた。
延命水
御前峰頂上に15分程滞在し、室堂に10時20分到着。食堂で早い昼食を採り11時25分室堂を出発した。 雨がどんどんひどくなり、登山道も川となりつつあった。砂防新道を下ったが、五菜坂、黒ボコ岩、弥陀ヶ原など観賞する間も無く 必死に歩いて十二曲がりを通過した。道端に水場があったので、記念に飲んだ。これが延命水であった。状況がこうでなかったらきっとおいしい水であったろう。
永井旅館
雨はいよいよひどくなるなか、別当出合に14時10分に到着。そのまま市ノ瀬まで車でおりて、3時には永井旅館に入った。 旅館はがらがらであった。旅館の人に聞くと、この夏はシーズンに入って一日も晴れた日はなかったとのことである。これも異常気象のせいなのか。 さて、永井旅館であるが、当然のことだが、山小屋と比べて食べ物といい、設備といい大変良かった。永井旅館に前日宿泊し、 早朝出発して白山登山してその日のうちに永井旅館に帰ってくるのも十分に可能だと思った。
今回出会った高山植物たち
イブキトラノオ
イブキトラノオ
クルマユリ
クルマユリ
コバイケソウ
コバイケイソウ
クロユリ
クロユリ
コツガザクラ
アオノツガザクラ
チングルマ
チングルマ
チングルマ群生
チングルマ群生
ハクサンボウフウ
ハクサンボウフウ
キヤマウド
キヤマウド
ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ

3日目(8月8日)

朝には雨は止んでいた。永井旅館を8時30分出発して福井永平寺に参拝して頃にはすっかり晴れていた。しかし、山中では雨かもしれないと自分に納得させて大阪に午後5時帰阪した。今回の登山は雨に祟られて残念であったが、とりあえず白山登山は達成したということで満足しよう。
【宿泊先】
8/6 南竜山荘     連絡先0776-54-4518
8/7 永井旅館     連絡先076-259-2339