金峰山・瑞牆山登山

(20012年8月)

2012年8月1日(水)午前6時00分南海電車泉佐野駅に集合した。今回もMa氏の車で阪神高速、名神高速道路、、 中央高速道路で甲府南IC迄行き、国道140号線から杣口(そまぐち)林道、川上牧丘林道を経由して、車が通ることができる 峠で日本一の高所にある大弛(おおだるみ)峠(標高2365m)に一泊し、翌日金峰山に登りその日のうちに車でクリスタルラインを経由して 瑞牆(みずがき)山荘に移動。次の日に瑞牆(みずがき)山に登り、登山の疲れを諏訪湖畔の温泉で癒すという計画である。2山とも日本 百名山に登録されている。
 
  
地図
金峰山・瑞牆山登山map

1日目(8月1日)

クリスタルライン標識
泉佐野駅を6:00に出発して阪神高速、名神高速、中央自動車道を経て甲府南ICで高速を下りて、 国道140を通り杣口(そまぐち)林道、川上牧丘林道を経由して柳平に15時30分に到着した。琴川ダムが見える。 周囲には人家らしきものは全く見当たらない。
大弛峠案内板
ここから大弛峠までは11人以上乗りの車両は進入禁止となっている。大弛峠までは距離にして14kmである。
牧丘第一小学校柳原分校
付近に人家は見当たらないが小学校の分校があった。牧丘第一小学校柳原分校と校門に書いてあった。小さなかわいい校舎である。
大弛峠
道路は舗装されていたが、道幅は狭く、ところどころに落石と窪みがあり、慎重な運転が必要であった。 柳平から約30分で大弛峠に到着した。大阪を出発してほぼ10時間要した。大弛峠には登山用の駐車場がある。 35台程度は駐車できるが、金峰山、奥千丈岳への登山口で人気があり、シーズンには駐車場からはみ出し道路 にまで駐車されるそうである。駐車場奥にきれいな公衆トイレがあった。
大弛峠標識
大弛峠は山梨県と長野県の県境に位置し、標高2365m。車が通れる峠としては日本一の標高にある峠である。 山梨側の道路は舗装されているが、一歩長野側に入ると、ごろ石の地道で4輪駆動車でないと 走れない。山梨側は県道であるが長野側は川上村営の道路だということで仕方のないことである。 大弛小屋は駐車場から30mほどのところにある。

2日目(8月2日)       

朝の大弛小屋
大弛小屋は発電機でなく太陽光発電で電力を賄っていたので、天気の状態で消灯時間が決まるようである。 小屋は山小屋風だが、車が入るので食材はそろっていて満足のいく食事であった。宿泊定員は50人だがその日は我々4人と 九州博多からの6人計10人の宿泊客であった。
朝の駐車場
昨日の夕方は数台しか駐車していなかったが、今朝は二十台近くの車が駐車していた。金峰山、奥千丈岳への日帰り登山が 可能で、明け方に多くの車が入ったようである。
金峰山登山口
大弛峠のちょうど県境が登山道の入口になっている。金峰山まで2時間30分、奥秩父山塊最高峰北奥千丈岳まで1時間15分 で、関東からの日帰りコースとして人気の高い登山道である。我々は6時20分大弛登山口を金峰山に向けて出発した。
朝日峠標識
大弛峠から30分で朝日峠に到着した。休憩するためのように広場になっていた。
富士山眺望
朝日岳登山道途中、樹間から富士山が眺望できた。天候も良く視界良好であった。
朝日岳頂上目前
朝日岳への最後の登り
朝日岳頂上
7時50分朝日岳頂上に到着した。標高2579m
頂上から五丈岩
朝日岳頂上から金峰山の五丈岩を眺望
頂上から富士山
朝日岳頂上から富士山を眺望。天候も良く最高の景色を楽しんだ。
鉄山標識
朝日岳頂上で景色を楽しんだ後、金峰山目指して進む。いったん下らなければならない。鉄山との分岐があったが、 鉄山の周りを迂回する。
シャクナゲ
石楠花の咲く時期は終わっているが、咲き残っていたものもあった。
頂上入口岩門
金峰山頂上の入口に大きな石門があり、そこを潜ると頂上であった。9時00分到着。大弛峠から2時間40分要した。
金峰山頂上全員写真
午前九時ということで、霧の発生もなく360°の大展望であった。
五丈岩
五丈岩はご神体になっており、岩の前に鳥居が設けられていた。五丈岩に登った体験談がWebページに見受けられたが、 ご神体に登るわけにもいかないので諦めた。
トウヤクリンドウ
花の少ない頂上であるが、トウヤクリンドウが岩陰で咲いていた。
風景指示盤
頂上からの風景を示す黒御影石の風景指示盤である。頂上で食事をして、9時50分頂上を後にした。
 
大弛小屋
12時10分大弛小屋に到着した。金峰山頂上から2時間20分要した。小屋の周りに野鳥が住み着いていて、餌をもらっていた。 小屋ご自慢のコーヒーをいただいて、午後1時瑞牆山荘目指して出発した。
瑞牆山荘
林道を繋いだクリスタルラインを通って、2時間の予定であった。柳平まで出て、右折。焼山峠を経て林道荒川線、 林道池の平を通って木賊峠に到着したのは午後2時40分。道路は細く、出会う車もなく不安であったがカーナビと地図で 何とかたどり着いた。ところが木賊峠から瑞牆山荘までの林道が一部通行止めで通れなくなっていた。 残り20分ぐらいであったが、仕方なく林道樫山線で塩川ダムに出て林道本谷釜瀬線を経由して瑞牆山荘に着いたのは 午後4時00分であった。大弛峠から3時間も要した。大弛小屋で同宿であった博多からの6人グループと金峰山の山頂で会い、 そのグループは金峰山から瑞牆山荘まで登山道を歩いて目指していった。しかし、その人たちは我々の到着する1時間も前に 瑞牆山荘に到着していた。

3日目(8月3日)

瑞牆山荘発
瑞牆山荘の宿泊客は20人足らずで博多グループと我々もその中に含まれている。瑞牆山荘は瑞牆山と金峰山の登山口で 地理的に恵まれた位置にありながら客は少なかった。博多グループはその日のうちに博多に帰るということで午前3時ごろから 起床して4時には山荘を後にした。隣の部屋の我々は朝食が6時からなので、5時30分ごろ起床して出発したのは6時30分であった。
樹間から奇岩
瑞牆山は大きな岩がごろごろしており、登山途中にも奇岩が多くあった。
富士見平水場
山荘を出発して1時間で富士見平水場に到着した。斜面の岩の間からわきだす水は冷たくおいしかった。 キャンプ場の生活用水としても使われている。
富士見平小屋
水場から5分で富士見平小屋に到着した。ここは瑞牆山(2230m)、金峰山(2595m)、小川山(2418m)の 名峰三山の登山道分岐点となっている。、テント100張りのキャンプ場もある。玄関横からはお茶を飲みながら 富士山を眺望できるそうだ。
天鳥川出合
8時20分天鳥川に到着した。水量も結構多く涼しさに疲れが取れた。
桃太郎岩
天鳥川を渡ってすぐの登山道のそばに大きな桃が2つに割れたような岩があった。桃太郎岩という名が付いている。
瑞牆山への登り
瑞牆山荘を出発して2時間、いよいよ瑞牆山への険しい登りになる。
小枝に支えられた巨岩
登山道の途中に大きな岩が小さな小枝に支えられていた?
富士山眺望
樹間からは美しい富士山が眺望できた。
カミソリ岩
カミソリ岩と呼ばれているそうだ。
頂上への最後の登り
登山道は巨岩の上を登ったり、それを避けて回りこんだりと困難な道であったが、頂上までの最後の登り。
瑞牆山頂上標識
午前10時瑞牆山頂上に到着した。瑞牆山荘を出発して3時間30分要した。
頂上での全員写真
頂上での全員写真
ヤスリ岩
頂上から見える巨岩。ヤスリ岩という名がついているらしい。
金峰山眺望
昨日登った金峰山の五丈石が眺望できた。
奇岩群
山頂から見える奇岩群
風景指示盤
瑞牆山頂上の風景指示盤。金峰山のと同じ黒御影石製。
富士見平蝶
頂上で昼食の弁当を食べて、眺望を楽しみ10時30分頂上を後にした。12時30分富士見平小屋に到着。 そこでアサギマダラという蝶に出会った。夏に日本本土で発生したアサギマダラは秋になると南西諸島や台湾まで南下、 そこで繁殖した子孫が春に北上し、日本本土に再び現れるという。 あの小さな体のどこにエネルギーがあるのか驚かされる。
山荘到着
午後1時30分山荘に到着した。今回の登山はこれで終わり。車で諏訪湖に出て温泉で登山の汗を流そう。

4日目(8月4日)

渋の湯を8時30分出発して諏訪ICから高速道路に乗り大阪をめざした。泉佐野には午後4時30分に到着した。 今回は天気に恵まれ、百名山を2つ登頂できたので満足の登山であった。
【宿泊先】
 8/1  大弛小屋  0553-33-9852 (090-7605-8549)
 8/2  瑞牆山荘 0551-45-0521 連絡先0265-98-2312
 8/3  かけ流し源泉の宿 渋の湯 0266-52-2655