祖母山・阿蘇山

(2014年5月)

2014年5月8日(木)午後7時00分神戸フェリーポートをサンフラワーに乗って出発。大分港に翌日午前6時20分に到着した。今回は大分・熊本・宮崎の県境にある祖母山と九州中央部に聳える阿蘇山に登ることになった。

祖母山登山map                             阿蘇山登山map

5月8日(木)〜9日(金)

明石大橋
神戸を出港してから1時間ほどで明石大橋の下に差し掛かった。ワイヤーロープに沿ってLEDのイルミネーションが飾られていて、対岸明石市の町の光と相まって美しい風景であった。
原尻の滝
大分港に6時20分到着。祖母山に向かう途中に原尻の滝を見学した。滝は豊後大野市緒方町原尻の田園の中に突如現れる。阿蘇の溶結凝固岩が崩落してできたそうで、幅120m、高さ20mあり、東洋のナイアガラと呼ばれている。日本の滝100選の一つである。
尾平登山口
8時50分 尾平の「もみ志や旅館」の駐車場に到着した。ここが祖母山の登山口である。途中の道は細く狭くて、大型バスは入れないので24人用の小型バスがチャーターされていた。
祖母山遠望
登山口から見た祖母・傾山系の山々。右から2番目の頂が祖母山だそうだ。午前9時10分祖母山に向けて出発した。

吊り橋
登山道は川上渓谷に沿って20分ほど進み、川に架かる吊り橋を渡って、宮原コースを登った。
祖母山登山道
登山道は深い森を進んだ。登山口から山頂までは標高差で1160m程あり長い道のりである。
馬酔木
馬酔木の花が咲いていた。
アケボノツツジ
祖母山のこの季節の楽しみのアケボノツツジ(曙躑躅)が咲いていた。
シャクナゲ
シャクナゲ(石楠花)の花も咲いていた。

樹間からの祖母山
木々の間から祖母山が見える。

宮原
11時50分宮原分岐に到着。標高1402m。

尾平遠望
はるか下には出発地点の尾平登山口が見える。
斜面のアケボノツツジ
山の斜面のあちらこちらにアケボノツツジ(曙躑躅)がみえる。そして、九合目小屋の屋根が見える。
馬の背
12時55分馬の背に差し掛かった。左側は深い谷である。ここにもアケボノツツジが咲いている。
九合目小屋
9合目の小屋から10m程下ったところに水場があった。宮原コースでは唯一の水場である。また小屋にはトイレが設置されていた。 小屋から15分ほどで祖母山頂上に到着した。午後1時40分になっており、登山口から4時間30分要した。祖母山は神武天皇の祖母の「豊玉姫」 を祀った石造りの祠があり、古くから信仰の山として崇められてきた。標高1756m 九州本土2位の高さの山である。
山頂からの景色
天気に恵まれて山頂からの景色はよかった。左が古祖母山、右が障子岳。20分ほど景色を楽しみ下山した。下山は千間平コースをとった。
国見峠
40分ほどで国見峠に到着した。国見峠から振り返ると祖母山があった。
三県境
国見峠から20分ほどで三県境に到着。この地点は大分、宮崎、熊本の県境である。
登山標識
千間平登山道はよく整備されており、道標も新しいものであった。1合目ごとに立っていた。
千間平
三県境から20分ほどで千間平に到着した。この周辺の登山道はススキと灌木の中を行く。標高1447m

北谷登山口
午後4時10分北谷登山口に到着した。頂上から2時間10分で下山した。標高1100m

白水温泉瑠璃
午後6時30分阿蘇白水温泉「瑠璃」に到着。
瑠璃建物風景
木造1階建ての素朴な雰囲気のホテルであった。
露天風呂
各部屋には露天風呂があった。ハイテクの露天風呂で、部屋のスイッチを入れると浴槽を掃除して自動で湯を張ってくれる。満タンになるとあとはかけ流しで、ずっとお湯が出ている。夜12時に自動で栓を抜き浴槽を洗浄する。

5月10日(土)〜11日(日)

火口西駅
翌日は阿蘇白水温泉「瑠璃」を8時30分に出発して、9時にはロープウェイ火口西駅にバスで乗り入れた。中岳火口の前で火口を見学できるようになっていたが、火山ガスのため立ち入り禁止になっていた。
中岳火口
中岳火口は幅400m、長さ1km、周囲4km、深さ150mあり、火口が7つもある。
中岳遠望
火口の奥に中岳(1506m)が聳えている。

避難小屋群
噴火に備えてコンクリートで覆われた緊急避難小屋が設置されている。

砂千里
中岳火口の周辺の砂千里が浜を通過すると、登山道は急な登りとなる。
中岳火口
火山ガスのため、草もない荒涼とした景色がつづく。

火口の噴煙
中岳火口から上がる噴煙。
中岳頂上
10時40分中岳頂上に到着した。火口西駅から1時間40分要した。

火口と烏帽子岳
中岳から見た火口。左の山は烏帽子岳(1337m)。
火口と杵島岳
中央の山は杵島岳(1270m)。いずれも阿蘇5岳に属する。
高岳への登山道
中岳から高岳に続く登山道。
高岳頂上
中岳から20分ほどで高岳に到着した。
酔仙峡遠望
高岳からみた根子岳。中岳、高岳、烏帽子岳、杵島岳、根子岳を阿蘇5岳という。
酔仙峡遠望
高岳からみた酔仙峡。
西稜展望所
高岳から中岳に戻り、火口の周りを歩いて、中岳西稜展望所に向かう。
展望所からの火口
展望所から見た火口。底までは見えなかった。
避難小屋
酔仙峡ロープウェイに向かう途中の避難小屋。
酔仙峡遠望
登山道の傍には奇抜な形の溶岩がある。
酔仙峡登山道
酔仙峡ロープウェイは運休中で火口東駅はひどく傷んでいた。ロープウェイに沿って登山道があり、ミヤマキリシマ(深山霧島)が草のような丈の高さで咲いていた。ミヤマキリシマは環境に合わせて、変化する能力が高いので、厳しい環境でもよく繁殖している。
酔仙峡
午後1時に酔仙峡に到着した。酔仙峡はミヤマキリシマの名所であるが、火山ガスのために一部枯れているのと、 時期がやや早くて十分に咲いていない木が多く、残念であった。近くの酔仙峡温泉 「かんぽの宿阿蘇」で入浴し、 大分港に7時30分発のフェリーに乗り、神戸六甲アイランドフェリーターミナルに翌朝7時55分到着した。今回の登山も天気に恵まれてよかった。
【連絡先】
阿蘇白水温泉 瑠璃          連絡先0967-62-2111
酔仙峡温泉「かんぽの宿 阿蘇」    連絡先0967-22-1122