5月8日(金)〜9日(土)
JR大阪駅を21時30分出発し、名神、中央、上信越自動車道を乗り継いで、小諸ICで高速を降りて、午前5時30分車坂峠にある高峰高原ホテル駐車場に到着した。
車坂峠(1973m)は高峰山(2092m)、黒斑山(2404m)、浅間山(2524m)の登山口である。
駐車場にはトイレもある。ここで登山の用意をし、準備体操をした後、午前6時に登山を開始した。 登山口は駐車場から1分の近くにあった。登山口の標高は1973m、前掛山の標高は2524mであるので、 標高差551mの登山であるが、黒斑山途中から約400m下り浅間山のカルデラである湯の平を経由するので、実質は標高差1000m近くの登山となる。 登山道の始まりは落葉松林で始まった。標高2000m近くあるので、落葉松は葉を落したままであった。
落葉松に近づいてよく見ると小さな芽をつけていた。
車坂山から登山口を見下ろす。高峰高原ホテルとスキー場が見渡せた。
槍ヶ鞘に避難シェルターが設置されていた。浅間山の噴火に備えたものである。
槍ヶ鞘まで登ると、いきなり視界が開け、雄大な浅間山が見えた。
浅間山背景に一枚
トーミの頭の斜面にある奇妙な溶岩と浅間山。
トーミの頭からは、黒斑山(2404m)、蛇骨岳(2366m)、仙人岳(2319m)、鋸岳(2254m)など浅間山の第一外輪山を経由するコースと、草すべりを下り湯の平を経由するコースがある。 我々は湯の平を目指した。湯の平高原は浅間山のカルデラである。
トーミの頭と湯の平との標高差は約400mある。草すべりとはよく言ったもので草の茂った急な下り坂であった。 途中でニホンカモシカと遭遇した。
草すべりの中腹から見た湯の平高原と浅間山。高原の落葉松は葉をつけていない。一部に残雪が見える。
草すべり中腹から見た第一外輪山と湯の平高原。浅間山は第一外輪山、第二外輪山、第三外輪山があり、現在登山可能なのは第二外輪山の前掛山である。
第一外輪山を経由しJバンドから湯の平高原に合流する地点から第二外輪山の峰を目指してほぼ真っ直ぐに1時間ほど登ると立入禁止の告示版がある。 浅間山の最高点は第三外輪山の釜山(2568m)であるが、立ち入り禁止になっているので第二外輪山の前掛山(2524m)に登ることになる。
立入禁止告知板の隣に避難シェルターが2基設置されている。御嶽山の噴火を考えると、山小屋もないし、シェルターの収容人数は決して十分とは言えない。
避難シェルターから見た外輪山。最高点の前掛山まで30分ほどで到着する。この日は曇っており、強風で飛ばされそうであった。
午前11時10分ついに前掛山頂上に到着した。登山口から5時間費やした。雲のため眺望は望めなかった。
年季の入った立入禁止の告知板。
頂上の景色を堪能する間もなく、下山した。湯ノ平口から見たトーミの頭。標高差400mある。我々は下ってきたが、逆にここから登ってトーミの頭から第一外輪山をめぐり、浅間山に登るコースもある。
湯平口から15分ほどで火山館に到着した。火山館は浅間山についての情報を発信している。
火山館から長い下りを1時間30分ほどで浅間山荘に到着した。登山口を出発して10時間ほど経過していた。ここまで下ると落葉松は芽をだし新緑が美しかった。 それまで何とか降らずにいた雨が、浅間山荘に到着直後降り始めた。あとはバスで湯楽里館に行き、登山の汗を流し大阪に帰るだけである。 晴天ではなく、眺望もなかったが、雨に降られることもなく、まあまあ満足のいく山旅であった。
【連絡先】 天狗温泉 浅間山 連絡先0267-22-0959 湯楽里館 連絡先0268-63-4126