笠が岳

(2015年8月)

2015年8月7日(金)午後9時30分大阪駅桜橋出口に集合した。今回はパステルツアーの日本百名山笠が岳登山に参加した。梅雨明けで晴天が続いている。鏡池に映る槍ヶ岳を写真に収めたいものである。
               

笠が岳登山地図

8月7日(金)〜8(土)

アルプス街道平湯
大阪駅を21時30分出発して、名神・東海北陸道を経由して飛騨清見ICで下りて、翌朝4時30分に平湯温泉「アルプス街道平湯」に到着した。ここで、朝食を済ませ登山の準備をし、5時30分出発した。
新穂高温泉
6時20分に新穂高温泉に到着した。6時30分わさび平小屋に向け出発した。
笠新道登山口
7時50分笠新道登山口に到着した。ここから7時間30分程で笠ヶ岳に行けるが、非常に厳しいのぼりが続く。今回は鏡平経由で登山する。登山口にある水は冷たくておいしかった。わさび平からパイプで引いてあるそうだ。
わさび平小屋
笠新道登山口から15分でわさび平小屋に到着した。ブナ林の湧き水で冷やされたトマト、キュウリ、バナナ、リンゴが販売されていた。1個200円のトマトを買って食べた。キュウリ、バナナは100円、リンゴは250円であった。10分ほどで鏡平に向け出発した。標高1400m
ブナ林の湧水
わさび平小屋の水場は林道を挟んだ向かいにあり、小川が流れている。この水はブナ林から湧き出た水だそうで、飲むことができる。3本のペットボトルに汲み入れた。飲むと非常に冷たくておいしかった。
ヤマグキショウマ
登山道沿いに多くの高山植物が咲いていた。ヤマブキショウマ(山吹升麻)
ヨツバヒヨドリ
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)
ヒメシャジン
ヒメシャジン(姫沙参)
ヤナギラン
ヤナギラン(柳蘭)
小池新道入口
わさび平小屋から25分で小池新道入口の標柱があった。ここから鏡平に向かう。標高1470m
焼岳
上高地の焼岳が見えた。早朝でもあり、火山の噴煙は見えなかった。
秩父沢
秩父沢の標柱。わさび平から1時間と書かれているが、実際には休憩も入れて90分要した。標高1720m
シシウドヶ原
わさび平小屋から約3時間でシシウドヶ原に到着した。標高2090m
槍穂高遠望
シシウドヶ原からは槍穂高連峰が見渡せた。
ミヤマキンポウゲ
ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)
ハクサンボウフウ
ハクサンボウフウ(白山防風)
クルマユリ
クルマユリ(車百合)
オオレイジンソウ
オオレイジンソウ(大伶人草)
シシウド
シシウド(猪独活)
クロユリ
クロユリ(黒百合)
かがみいけ
わさび平から4時間20分で鏡池に到着した。風もなく、池に山並みがきれいに映っていた。標高2300m
槍ヶ岳
鏡池から見た槍が岳
鏡平山荘
鏡池から2分足らずで鏡平山荘に到着した。土曜日であったが、小屋はそんなに混雑してなくて一枚の布団に一人眠ることができた。標高2300m
コバイケイソウ
コバイケイソウ(小梅尅吹j
オトギリソウ
オトギリソウ(弟切草)
ミヤマカラマツ
ミヤマカラマツ(深山唐松)
逆槍が岳1
夕日の当たる槍が岳を撮影しようと鏡池に行ったが、夕日は雲に隠れていた。しかし、風もなく池には槍が岳が写っていた。

8月9日(日)

逆槍ヶ岳2
翌朝早くもう一度鏡池に行った。昨日とは違う雰囲気の逆さ槍が撮影できた。
オヤマソバ
5時30分鏡平山荘を出発し弓折岳を目指した。オヤマソバ(御山蕎麦)
ヤマハハコ
ヤマハハコ(山母子)
オタカラコウ
オタカラコウ(雄宝香)
イワカガミ
イワカガミ(岩鏡)
ウサギギク
ウサギギク(兎菊)
鏡平山荘遠望
弓折乗越からの鏡平山荘と鏡池
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ(白山風露)
弓折岳頂上
弓折岳頂上。標高2592m
弓折岳頂上
弓折岳から白山
弓折岳頂上
弓折岳から焼岳・乗鞍岳・御嶽
ミヤマコゴメグサ
ミヤマコゴメグサ(深山小米草)
ウメバチソウ
ウメバチソウ(梅鉢草)
タカネコウリンカ
タカネコウリンカ(高嶺紅輪花)
ミヤマダイコンソウ
ミヤマダイコンソウ(深山大根草)
チングルマ
チングルマ(稚児車)
アオノツガザクラ
アオノツガザクラ(青の栂桜)
マツムシソウ
マツムシソウ(松虫草)
シナノキンバイ
シナノキンバイ(信濃金梅)
サラサドウダン
ハクサンイチゲ(白山一華)大群生
槍穂高連峰
鏡平山荘から4時間30分で抜戸岳頂上に到着。標高2813m 抜戸岳から見た槍・穂高連峰。
笠が岳の稜線
笠ヶ岳と長い稜線
キレット
キレットから西穂高岳までの遠望。
新穂高温泉遠望
新穂高温泉遠望
笠が岳山荘遠望
笠が岳と笠が岳山荘遠望
笠が岳山荘
13時30分笠が岳山荘到着。笠が岳山荘手前のキャンプ場の水場で水を汲むのに20分程かかったが、鏡平山荘を出発して8時間要した。笠が岳山荘は水が不足しており、料理の水はキャンプ場の水場からポンプで揚水しているが、トイレの手洗いの水さえもなかった。標高2810m
笠が岳山頂祠
笠が岳山荘に荷物を預け、笠が岳山頂まで15分程度で登った。山頂にある祠。
山頂で写真
山頂での記念写真撮影。今回のツアーで日本百名山達成者が3名もおり、みんなで祝福をした。全員女性であった。標高2898m
はるかな登山道
笠が岳山荘から、歩いてきた登山道を辿った。

8月10日(月)

ご来光
笠が岳山荘で槍ヶ岳から昇るご来光を眺めた後、5時10分山荘を出発した。
抜戸岩
5時55分抜戸岩を通過。
朝露のチングルマ
朝露に濡れたチングルマ。
笠新道分岐
6時50分笠新道の分岐に到着した。標高2770m
ガンコウラン
一面のガンコウラン(岩高蘭)
ライチョウ
杓子平に向かう途中でライチョウの親子に出会った。岩の上のライチョウ。
杓子平から笠新道
7時55分杓子平(標高2455m)に到着。笠が岳の尾根から一挙に300m以上下った。少し登って再び厳しい下りが続く。
イワショウブ
イワショウブ(岩菖蒲)
杓子平から笠が岳
杓子平から眺めた笠が岳。
ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ(日光黄萓)
オヤマリンドウ
オヤマリンドウ(御山 竜胆)
笠新道登山口
11時30分笠新道登山口に到着した。笠が岳山荘から6時間30分要した。ここから一度、わさび小屋に戻り昼食を取る。12時20分わさび小屋を出発。13時20分新穂高センターに到着した。バスで平湯温泉「アルプス街道」まで行き、登山の汗を流したのち東海北陸道・名神高速で21時00分大阪に帰ってきた。今回の山旅は天候に恵まれ、鏡池の逆槍ヶ岳や笠が岳山荘で眺めた槍ヶ岳からのご来光などめったに遭遇できない景色に出会えた旅であった。
【宿泊先】
 鏡平山荘    連絡先090-1566-7559
 笠が岳山荘   連絡先090-7020-5666