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10月2日(金)
大阪を7時30分に出発して名神・東海北陸自動車道を乗り継いで、乗鞍岳畳平まで行き、乗鞍岳を登頂する予定であったが、台風の影響で強風のため乗鞍スカイラインが通行止めになった。 天気は快晴で信じられないことであったが、標高3000mではあり得るらしい。代わりに上高地を散策することになった。上高地では焼岳がきれいに見えた。良い天気であった。 バスで上高地バスターミナルまで行き、梓川左岸を明神まで歩いた。上高地の湧水と焼岳。 湧水は至る所に湧いていて、梓川に合流する。
河童橋から梓川上流に1時間ほどで明神橋が見えた。
明神には穂高神社奥宮が鎮座していた。
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神社の奥に一ノ池、二ノ池と大小2つの明神池がある。
梓川に懸かる明神橋を渡って右岸に出た。サルもワイヤロープの上を渡っていた。
人に慣れたサルで橋のワイヤロープの上から人間を眺めていた。
バスターミナルを目指して梓川右岸の樹林帯を歩いた。
小梨平のコナシ(小梨)の実が真っ赤に熟れていた。別名ズミ(酸実)と呼ばれている。
河童橋からの梓川と岳沢遠望。 上高地から宿のある平湯温泉までの帰り道に平湯大滝を見学した。平湯大滝公園には、足湯、そば道場、ロックガーデン、カフェ、青空市場等の施設があり、 公園から10分ほどに平湯大滝がある。落差64mの絶壁から落ちる迫力のある滝で日本の滝百選の一つである。2月には氷結した滝がライトアップされ幻想的な美しさを放つということである。平湯の滝の見学後、宿である平湯温泉お宿栄太郎に午後5時に到着した。
10月3日(土)
翌日は午前7時30分旅館をでて、新穂高ロープウェイのしらかば平を目指した。朝の始発のロープウェイに乗って西穂高口に8時30分到着した。 西穂高口展望台からの槍が岳。良い天気で北アルプスの山々が360度見渡せた。
展望台から遠く白山遠望。白山は雲海の上に浮かんでいた。
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西穂高口から1時間10分で西穂山荘に到着した。北アルプス南部では唯一の通常営業で、定員300名の山荘。新穂高ロープウェイの通常営業とで年中にぎわっている。
西穂山荘から焼岳と乗鞍岳。
西穂山荘から笠ヶ岳。
10時10分独標目指して出発した。独標への登山道。道は丸山を超えて続く。
西穂山荘から30分で丸山に到着した。
右から11峰独標、8峰ピラミッドピーク、西穂高岳、4峰チャンピオンピークだと思う。
前穂高岳と明神岳の岩稜。
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独標頂上への最後の岩場。上り下りが一緒の登山道なので渋滞した。 ![]()
11時50分西穂高岳独標頂上に到着。西穂山荘から1時間40分要した。頂上は狭く下からどんどん登山者が上がってくるので早々に下山した。
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西穂山荘から西穂高口までの登山道でツルリンドウ(蔓竜胆)が咲いていた。この時期多くの花は咲き終えていた。
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新穂高ロープウェイは混雑していたが、15分毎に発着していたので、順調に宿まで帰ることができた。 宿の近くに「平湯温泉 神の湯」 の水くみ場があり、おいしい天然水を汲むことができた。 10月4日(日)
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翌日は旅館を午前7時に新中ノ湯登山口に向かって出発した。登山口は安房トンネルが開通して使われなくなった旧国道158号線沿いにあった。
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登山口には多くの車が駐車しており、バスの駐車場所は確保できなかった。 バス運転手が乗車していて駐車スペースの空くのを待ってもらった。駐車場は乗用車で20台分ぐらいしかないので、道の路肩に多くの車が駐車していた。登山口の標高1600m。
登山口から1時間ほどは針葉樹林帯で次に笹,ダケカンバ(岳樺)、ナナカマド(七竈)が現れると焼岳が見えてくる。
木々の間から焼岳が姿を現した。紅葉も見事である。
焼岳は南北2つの峰からなっているが、南峰は火山活動のため立入禁止になっている。
下堀沢出合で撮影。ここは旧中ノ湯登山道との出会いである。旧中ノ湯登山道は崩落のため立入禁止である。多くの登山者は新中ノ湯登山道を使用する。
ちょうど紅葉真っ只中である。この紅葉も1週間程度しか続かないので、絶好のタイミングの登山であった。
ナナカマドと焼岳。登山道は北峰と南峰のコルを目指して登っていく。 焼岳の登山道には驚くほどのシラタマノキ(白玉の木)が群生していた。
コルに到着して覗き込むと火口湖が見えた。
コルから北峰の基底部をトラバースすると、上高地側からのルートと合流する。
北峰の登山道は硫黄により黄色に染まった噴気孔の右にある急斜面の岩場を登る。
午前11時5分ついに焼岳頂上に到着。登山口から3時間15分要した。 北峰の標高は2393mで南峰は2455mであるが、現在南峰は登山禁止になっている。登山口との標高差793m。
北峰下のコルで上高地の眺望を楽しみながら昼食をとった。11時50分下山開始。大正池遠望。 焼岳下山途中での紅葉。
真っ赤なナナカマド(七竈)。紅葉を楽しみながら元の登山口へと下山した。登山口には14時15分に帰ってきた。 頂上から2時間25分要した。そこから平湯温泉「アルプス街道 平湯」で登山の汗を流し大阪には21時00分に到着した。 今回の山旅は強風のために乗鞍スカイラインが通行止となり、乗鞍岳には登れなかったが、快晴の中、十分に紅葉を楽しんだ山旅であった。
【宿泊先】 お宿栄太郎 連絡先 0578-89-2540 平湯温泉アルプス街道 平湯 0578-89-2611 新穂高ロープウェイ 0578-89-2252