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南港22:00発の四国オレンジフェリーで翌朝6:00東予港に着いた。そこからバスで約1時間。国道194号旧寒風山トンネル南口を右折してしばらく行くと、
村道瓶ヶ森線入口に到着した。ここは寒風山登山口になっており、トイレが設置されている。以前、ここから村道瓶ヶ森線で土小屋まで行き、石鎚山を登山し、
ここまで引き返してきたことを思い出した。村道瓶ヶ森線は四国山地の中腹を走るハイウェイで道は一車線で狭いが舗装されており、そこから眺める景色は最高に美しい。
紅葉の季節は大挙して車が押し寄せるそうである。
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村道瓶ヶ森線を30分ほど走ると東黒森登山口に着いた。美しい村道と自念子の頭(1702m)が見える。
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村道瓶ヶ森線に沿って登山口が数か所ある。道路が山の頂に平行に走っているからそうなるのである。
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登山口から30分程で東黒森山頂(1735m)に到着した。
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東黒森山頂からは自念子の頭とその奥に石鎚山がよく見えた。
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石鎚山と反対方向はるか遠くには、これから縦走する寒風山と笹ヶ峰が見えた。笹ヶ峰の右側が父山。笹ヶ峰がなだらかな山で母山と呼ばれ、これに対して険しいので父山と呼ばれている。
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目前には次に登る伊予富士が見えた。この方向からは富士の姿をイメージするのは難しいが。
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伊予富士の登山道から見た村道瓶ヶ森線。この村道沿いに東黒森、伊予富士、瓶が森、笹ヶ峰、寒風山の登山口がある。村道は標高1500mあたりにあるので、登山口から山頂までの標高差は少なく、車で移動しながら各山の山頂を目指せます。 |
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東黒森山頂から約30分で伊予富士頂上(1756m)に到着した。この山は日本三百名山の一つである。
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伊予富士から見た寒風山と笹ヶ峰。少し近づいてきた。
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伊予富士から桑瀬峠に向かう登山道の両脇は笹に覆われている。
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三つ葉ツツジが咲いていた。
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伊予富士山頂から55分で桑瀬峠に到着した。この下を寒風山トンネルが通っている。
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桑瀬峠は標高1451mである。そこから見上げた寒風山は標高1763mである。
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桑瀬峠から寒風山に向かう途中でアケボノツツジ(曙躑躅)が咲いていた。やさしいピンク色である。
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寒風山の頂上付近も一面笹で覆われていた。
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桑瀬峠から1時間10分で寒風山頂上(1763m)に到着した。冬、この山を高知県側から見上げると、瀬戸内海からの冷たい季節風をまともに受けて、雪煙を巻き上げる姿はその名にふさわしいものだそうだ。
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寒風山から見た笹ヶ峰。右側には父山が見える。縦走もあとわずかである。
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寒風山から笹ヶ峰の登山道の途中にホンシャクナゲ(本石楠花)が咲いていた。
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寒風山から1時間35分で笹ヶ峰頂上(1860m)に到着した。笹ヶ峰は石鎚山脈に属し、一等三角点が設置されている日本二百名山の一つである。東側にはちち山、西側には石鎚山、北側は瀬戸内海、南側は四国山地と土佐湾が臨まれる。
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笹ヶ峰から登ってきた寒風山を眺めた。
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笹ヶ峰頂上には金剛笹ヶ峰石鉄蔵王権現と大日大聖不動明王を祀る祠がある。
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笹ヶ峰頂上から45分で丸山荘に到着した。ここは1933年開業、収容人数250名の四国最大級の山小屋である。昔はスキー場もあり栄えたそうだが、現在はスキー場も廃業となり建物も老朽化が進んでいる。その日は3人の宿泊客予約があると老夫婦が語ってくれた。
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丸山荘の前庭に美しいホンシャクナゲ(本石楠花)の花が満開であった。
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丸山荘から20分程で宿に到着した。昔の宿の足跡を示す石垣があるが、建物は何もない。
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宿から40分。笹ヶ峰頂上から2時間で登山口に到着した。本来ならバスがここまで迎えに来ているはずであったが、
林道の途中でがけ崩れがあり、バスは登山口から歩いて30分手前で待っていた。林道の修復工事が予算不足でできないそうである。
笹ヶ峰への登山客は不便であろう。途中の丸山荘の客が少ないのも頷ける。さて、これで東黒森から笹ヶ峰までの縦走登山は終了である。
東黒森登山口を8時00分に出発して、車止めのバスまで16時00分到着。ちょうど8時間の縦走であった。そこからバスで東予港を目指し
途中武丈の湯で登山の汗を流し東予港20時30分発のフェリーで翌朝6時10分大阪南港に到着した。今回の山旅は天候に恵まれて良かった。
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