乗鞍岳

(2016年8月4日)
今回は昔の職場の同僚4人と自家用車で乗鞍岳に登ることになった。一日目は高山市の散策をして、2日目に乗鞍岳を 登山して、3日目は関市にあるモネの絵画のような池と、関鍛冶伝承館で刃物の製作過程を見学する。


乗鞍岳登山地図
 
ほうのき平
大阪南海線泉佐野駅に集合して、7時30分出発。名神、東海北陸自動車道で高山に行き、市内見学後奥飛騨温泉郷 美山荘に17時00分到着した。 翌日旅館を7時50分に出発して、乗鞍スカイラインバスターミナルのあるほうのき平に8時20分に到着した。 この時期乗鞍スカイラインは乗用車の乗り入れ禁止になっており、畳平まではここから専用バスに乗って約30分で行くことができる。 乗用車の駐車料金は無料だが、乗車料金は往復2300円である。
ほうのき平駐車場
ほうのき平はスキー場があり、駐車スペースは広く設けられている。
乗鞍スカイライン
ほうのき平から畳平までは乗鞍スカイラインを約30分乗車して行ける。標高差約1000mである。 乗鞍スカイラインではスカイラインサイクルヒルクライムが7月10日に開催されたこともあり、サイクリングの若者が目立った。
畳平
9時05分畳平に到着した。ここは国内で自動車で行ける最高地点で標高2702mである。駐車場も広い。長野県側の乗鞍エコーライン、岐阜県側の乗鞍スカイラインの終点になっている。
乗鞍本宮中の社
畳平には乗鞍神社本宮中ノ社がある。
バスターミナル直下の花畑
9時10分乗鞍岳剣が峰に向けて出発した。バスターミナルを下るとお花畑になっていた。 今年は雪が少なくて、花の時期が早くなっていた。ハクサンイチゲやミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ等の花が咲き乱れていた。
ミヤマキンポウゲ
ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)。
ウサギギク
ウサギギク(兎菊)。
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ(四つ葉塩釜)。
モミジカラマツ
モミジカラマツ(紅葉唐松)。
ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマアキノキリンソ(深山秋の麒麟草)。
イワギキョウ
イワギキョウ(岩桔梗)。
オンタデ
オンタデ(御蓼)。
オトギリソウ
オトギリソウ(切草)。
ハクサンボウフウ
ハクサンボウフウ(白山防風)。
イワツイメクサ
イワツメクサ(岩爪草)。
乗鞍観測所
自然科学研究機構乗鞍観測所が見える。乗鞍観測所の建物は、昭和24年に当時の東京大学東京天文台が、乗鞍岳の摩利支天岳 (標高 2873m)に乗鞍コロナ観測所を設け、60年の長きにわたって太陽コロナの観測を行ってきました。 この間、国立天文台太陽観測所乗鞍コロナ観測所に変わりましたが、平成21年度末をもって共同利用観測を終了し、閉所しました。 自然科学研究機構は、コロナ観測の使命を終えた乗鞍コロナ観測所の建物を転用して、天文学のみならず自然科学のあらゆる分野の研究に開放し、 利用に供するため、新たな共 同利用研究施設として乗鞍観測所を設置しました。 観測所の建物は、越冬観測もできるように設計・整備されてきた建物だけに、現在でも 堅牢であり、地環境を利用した幅広い分野の研究に活用されることが期待されます。
不消ヶ池
不消ヶ池(きえずがいけ)と乗鞍観測所。
コマクサ
コマクサ(駒草)。
肩の小屋遠望
肩の小屋と東大乗鞍宇宙線観測所。観測所は全国の宇 宙線研究者が、観測及び研究のために共同利用することを目的としたものである。
エコーライン
長野県側からの乗鞍エコーラインが見える。終点は畳平だが,途中のバス停「肩の小屋口」で降りて肩の小屋に直接登る道がある。
乗鞍岳剣が峰
肩の小屋周辺から眺めた剣が峰。丁度霧が晴れた。
肩の小屋到着
9時40分肩の小屋に到着した。畳平から30分要した。肩の小屋は標高2800mにある。
乗鞍岳観測所
肩の小屋から見た自然科学研究機構乗鞍観測所。
肩の小屋からの登山道
肩の小屋を9時50分出発した。林間学校訓練中の愛知の中学生と一緒になった。登山道は幅が広いので追い越すことができた。
剣が峰頂上まであとわずか
頂上まであとわずか。
頂上にて
10時40分剣が峰頂上に到着した。標高3026m。肩の小屋から50分要した。ガスが涌いてきて遠くの山々は見えなかったのは残念。
頂上から権現池
剣が峰頂上から見た権現池。御嶽山にある二の池に次いで日本第二位の標高を誇る高山湖です。
乗鞍本宮
剣が峰頂上には乗鞍神社本宮の社があった。
蚕玉岳
頂上で30分間眺望を楽しんで、11時10分下山した。蚕玉岳(こだまだけ)の標柱と剣が峰。標高2979m。
肩の小屋到着
11時50分肩の小屋に到着した。下るのに40分要した。昼食にカレーを食べた。
ウスユキソウ
肩の小屋から畳平までの道脇にミヤマウスユキソウ(深山薄雪草)が咲いていた。
ウメバチソウ
ウメバチソウ(梅鉢草)。
クロユリ
畳平バスターミナル直下のお花畑にクロユリがあったが、花が例年より早くて咲き終わった後であった。
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ(白山一華)は咲き残っていた。
畳平到着
13時10分畳平に到着した。畳平から剣が峰までの往復でちょうど4時間の登山であった。
鶴ヶ池
13時25分畳平を出発してほうのき平にむかった。バスから写した鶴ヶ池。
ホオノキ平到着
14時00分ほうのき平に到着した。展望はきかなかったが雨に降られることもなくまあまあの山旅であった。この後、高山市で一泊し、翌日は関市のモネの池と刃物を見て18時00分大阪泉佐野にかえった。
【宿泊先】
 旅館 奥飛騨温泉郷 美山荘   連絡先0578-89-2116
    高山市 宝生閣      連絡先0577-34-0700