8月25日(木)〜26(金)
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大阪駅を21時30分出発して、名神・中央・長野高速自動車道を経由して豊科ICで下りて、翌朝4時30分に扇沢駅に到着した。ここで朝食と登山の準備をした。 |
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扇沢駅には黒部ダム建設工事で悩まされた、破砕帯から湧き出た水が水場に用意されていた。冷たくておいしい水であった。5時55分に柏原新道登山口に向けてバスで出発した。 |
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扇沢駅からバスで5分程の距離であった。柏原新道は扇沢から種池山荘まで続く道である。扇沢駅は標高1420mであるが、登山口は1339mで扇沢から80mほど下ったことになる。ここで準備体操をして6時10分種池山荘に向けて出発した。 |
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柏原新道は広葉樹林帯から始まる。ヤマアジサイ(山紫陽花)が咲いていた。 |
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出発して1時間10分程で針ノ木岳を真ん中に左に蓮華岳の稜線、右にスバリ岳が見えた。 |
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やがて登山道は針葉樹林帯に入る。 |
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第1ケルンに近づくと、はるか下に扇沢駅が見える。 |
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出発して1時間30分で第1ケルンに到着した。 |
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ゴゼンタチバナ(御前橘)が赤い実をつけていた。 |
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チゴユリ(稚児百合)の実 |
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アカモノ(赤物)の実 |
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クガイソウ(九蓋草)。 |
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ツルリンドウ(蔓竜胆)。 |
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サルナシ(猿梨)の実。 |
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ヒヨドリソウ(鵯草)。 |
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遠く稜線に種池山荘が見えた。 |
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左から、蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳。雲が下から湧き出してきた。 |
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ハクサンボウフウ(白山防風)。 |
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出発して3時間10分で石ベンチに到着した。登山道に沿って石がベンチのように設置されている。 |
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ベニバナイチゴ(紅花苺)。 |
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アザミ(薊)。 |
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シナノオトギリ(信濃弟切) |
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10時20分種池山荘に到着した。登山口から4時間10分要した。種池山荘で10分休憩して爺が岳を目指して出発した。種池山荘は標高2450mにあり、収容人数200名である。今回は冷池山荘で一泊して翌日ここまで降りてきて宿泊する。 |
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種池山荘の周辺はお花畑になっていた。ハクサンフウロ(白山風露) |
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オヤマリンドウ(御山竜胆)。 |
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種池山荘から爺が岳に向かうお花畑にチングルマの大群生があった。花は終わって一面綿毛が風に舞っていた。 |
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爺が岳への登山道。天に昇ってゆくような。 |
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11時40分爺が岳南峰に到着。種池山荘から1時間10分要した。天気が良ければ、鹿島槍ヶ岳が見えるはずであったがガスのため眺望はなかった。標高2660m。 |
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10分程で次の爺が岳中峰を目指した。途中にコマクサ(駒草)が咲いていた。 |
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12時00分爺が岳中峰に到着した。南峰から15分程で来た。標高2670m。爺が岳は南峰、中峰、北峰の三つの峰がある。今回は北峰はパスして冷池山荘を目指した。 |
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トウヤクリンドウ(当薬竜胆)。 |
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ミヤマウスユキソウ(深山薄雪草)。 |
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イワツメクサ(岩爪草)。 |
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ミヤマコゴメグサ(深山小米草)。 |
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(シラタマノキ)白玉の木。 |
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霧の中から冷池山荘が見えてきた。 |
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冷乗越(つべたのっこし)標高2440m。大谷原分岐である。鹿島槍ヶ岳への登山道は今回登頂の扇沢から柏原新道を登って種池山荘、爺が岳を経て鹿島槍ヶ岳へ至るコースと、大谷原から赤岩尾根を登って鹿島槍ヶ岳へ至るコースがある。 |
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13時20分冷池山荘に到着。標高2410mにあり収容人数は250名。種池山荘から2時間50分要した。冷池山荘は建て替えられて美しい山荘でトイレも簡易水洗で設置数も多く、行列することがなかった。水も豊富で宿泊客には1リットルが無料で与えられた。冷池山荘と種池山荘、新越山荘の経営者は、柏原新道(かしわばらしんどう)を開いた柏原正泰さんである。 |
8月27日(土)
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翌日は鹿島槍ヶ岳に向かって6時出発予定であったが、激しい雨の予報で30分後らせて出発したしかし、途中で豪雨が予想される雨雲がやってくるという予報のためにいったん山荘まで引き返した。今回は鹿島槍ヶ岳登頂は無理かと思われたが、山ガイドの判断で、雨雲の過ぎ去るのを確認して、再度8時20分に山荘を出発した。 |
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山荘から40分のところに遭難の碑が立っていた。 |
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(コケモモ)苔桃の実 |
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アオノツガザクラ(青の栂桜)。 |
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鹿島槍が岳登山道が上に伸びているが、ガスのため眺望がない。 |
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ヤマトリカブト(山鳥兜)。 |
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鹿島槍頂上まであと一息。頂上周辺は岩だらけ。 |
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10時15分鹿島槍ヶ岳南峰到着。冷池山荘を出発して1時間55分要した。標高2889m。出発が遅れたので北峰は中止になった。南峰だけでも登れたので良かった。ガスのため眺望はない。 |
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鹿島槍ヶ岳南峰頂上のケルン。 |
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10分程頂上で写真を撮って、冷池山荘に帰る途中に布引岳頂上に登った。鹿島槍ヶ岳南峰から35分要した。標高2683m。 |
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冷池山荘テント場が山荘から20分程離れたところにあった。 |
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冷池山荘には12時00分帰ってきた。鹿島槍ヶ岳往復3時間40分でかなり急いだ行程であった。昼食を山荘で食べて、12時25分種池山荘に向けて出発した。冷池山荘の名前の由来であろう冷池が山荘の横にあった。小さな池であった。 |
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冷池山荘から15分で冷乗越に来た。赤岩尾根から大谷原への分岐である。 |
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14時25分種池山荘に到着。冷池山荘から2時間00分要した。この山荘でも宿泊者には無料で1リットルの水を提供していた。 |
8月28日(日)
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早朝天気も回復したので種池山荘周辺を散策。周辺はお花畑になっている。 |
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チングルマ(稚児車)は咲き終えて綿毛と化していた。羽毛が稚児の風車のようなので名付けられた。 |
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ミヤマシシウド(深山猪独活)。 |
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種池山荘の背景に、立山、真砂岳、別山が朝日に染まる。 |
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雲の上にどっしりとた、蓮華岳。 |
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朝日に染まる双耳峰の鹿島槍ヶ岳。今回は南峰を登頂した。 |
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種池山荘からの爺が岳。登山道が天に昇ってゆくようである。 |
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朝日に赤く染まる劔岳。早くもガスが上がってきた。 |
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早朝の景色を楽しんで、6時00分に種池山荘を出発した。これが種池。 |
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種池山荘を出発して30分程で、はるか下に扇沢の谷が見える。 |
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アザミ沢のアザミ。 |
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8時50分柏原新道登山口に到着。種池山荘から2時間50分要した。今回の山ガイド荒川さんと添乗員の稲尾さん。ここから扇沢のバスターミナルまで15分を歩いた。その後バスで大町温泉「からまつ荘」に行き、温泉で汗を流し、昼食をとって大阪に向かった。大阪駅には18時30分に到着した。今回の山旅は台風の合間の時期で天候は不安定であった。鹿島槍ヶ岳頂上では展望が全くなかったが、種池山荘で宿泊した翌日の早朝は好天に恵まれ、鹿島槍ヶ岳、剣岳、立山を見ることができた。 連絡先 冷池山荘 種池山荘 0261-22-1263 からまつ荘 0261-22-1350 |