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トムラウシ登山は途中に山小屋はないので、日帰り登山となる。3時に起床して3時30分に短縮登山口までバスで送ってもらった。 トムラウシ温泉から歩く場合に比較して1時間以上短縮できる。ただ東大雪荘は送迎してくれないので、レンタカー等の車が必要である。 我々は団体で観光バスを利用したので良かったが、タクシーを呼ぶのはやや無謀。トムラウシ温泉は新得本町から約60km離れている。 |
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短縮コース登山口まではトムラウシ温泉から8kmあり車で30分要した。駐車場は30台可能。太陽光発電を利用したバイオトイレも設置されている。標高1003m。 |
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登山口を4時10分出発して、20分で温泉から歩いてくるコースと合流した。温泉から歩いてここまで2時間。短縮コースではバスで30分、歩いて20分合計50分である。標高1003m。トムラウシ山との標高差1138mを往復する。標高差は少ないが、歩く距離は長い。 |
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登山道は最初はきちっと整備されているが、途中雪渓が表れると、雪渓の溶けた水が登山道を流れており、浸食されて悪路になっている。 |
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登山口を出発して1時間15分でカムイ天上に到着した。標高1214m。 |
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雪渓の上を歩いていく。雪渓を歩くほうが、石ころだらけの登山道を歩くより歩きやすく、早く進める。 |
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前トムラウシ山が見えた。標高1649m。 |
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雪渓の上に真っ赤な道しるべが描かれていた。ガスが発生しやすく、登山道が分からなくなり道に迷うことが多いので描かれている。 |
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森林限界を超えると、ハイマツと大きな瓦礫の風景となる。
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カムイ天上から2時間40分で前トム平に到着した。標高1738m。
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前トム平から20分程行くとにケルンが作られていた。
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前トム平から35分でトムラウシ公園に着いた。トムラウシ公園の標柱が半分ほど雪に埋もれていた。標高1760m。
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公園付近は多くの残雪があり、山の上部は霧がかかっていた。
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トムラウシ公園には鳳凰三山の地蔵岳のような巨岩がある。
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トムラウシ公園から60分でトムラウシ分岐に出た。近くに南沼キャンプ場がある。ここからトムラウシ頂上まではあと僅かである。 |
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10時35分ついにトムラウシ山頂に到着した。登山口から6時間25分要した。頂上からの景色は生憎の雨とガスで眺望は全くなかったので早々に下山した。登山口に戻るのに5時間35分合計往復12時間の山旅であった。標高2141m。
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森林地帯で見た花々
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マイズルソウ |
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ミツバオウレン
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ツバメオモト |
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サンカヨウ
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タチツボスミレ |
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ゴゼンタチバナ
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ヒメイチゲ |
岩稜地帯で見た花々
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チングルマ
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イワウメ
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チシマノキンバイソウ
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キバナシャクナゲ |
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キバナシャクナゲの大群生
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コケモモ
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エゾノハクサンイチゲ
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エゾコザクラ
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ミネズオウ
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トムラウシ山は大雪山系の奥座敷と呼ばれており、地元では昔から「カムイミンタラ」(神々の遊ぶ庭)と崇められてきた。それだけに奥深い山である。
トムラウシ温泉の泉質はナトリウム、塩化物、炭酸水素塩泉で無職透明のお湯である。登山で疲れた体を癒してくれる。宿泊施設は国民宿舎東大雪荘だけである。
今回は大した雨に会うこともなく、無事登頂できて満足である。翌朝は雨が激しく振っていたので 一日遅かったら登頂できていなかったであろう。
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