トムラウシ山

(2017年6月)

2017年6月23日(金)伊丹空港から新千歳空港に向かった。旭岳からの縦走コースもあるが、今回はトムラウシ山だけを目指した。 途中の山小屋がないので、日帰り登山となる。。トムラウシ温泉から短縮コース登山口まで8kmあるので、車で送ってもらい登山開始となった。


トムラウシ山登山地図

6月23日(金)

東大雪荘
伊丹空港から新千歳空港まで2時間、新千歳空港を13:00に出発した。トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘までは道東道で千歳東ICから十勝清水ICを走り、 そこから国道を走るが途中地道もあり、かなり辺鄙なところである。民家のある場所から東大雪荘まで車で約30分はある。東大雪荘に到着したのは16時15分であった。標高664m。

6月24日(土)

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出発
トムラウシ登山は途中に山小屋はないので、日帰り登山となる。3時に起床して3時30分に短縮登山口までバスで送ってもらった。 トムラウシ温泉から歩く場合に比較して1時間以上短縮できる。ただ東大雪荘は送迎してくれないので、レンタカー等の車が必要である。 我々は団体で観光バスを利用したので良かったが、タクシーを呼ぶのはやや無謀。トムラウシ温泉は新得本町から約60km離れている。
短縮登山口
短縮コース登山口まではトムラウシ温泉から8kmあり車で30分要した。駐車場は30台可能。太陽光発電を利用したバイオトイレも設置されている。標高1003m。
温泉コース分岐
登山口を4時10分出発して、20分で温泉から歩いてくるコースと合流した。温泉から歩いてここまで2時間。短縮コースではバスで30分、歩いて20分合計50分である。標高1003m。トムラウシ山との標高差1138mを往復する。標高差は少ないが、歩く距離は長い。
雪渓が現る
登山道は最初はきちっと整備されているが、途中雪渓が表れると、雪渓の溶けた水が登山道を流れており、浸食されて悪路になっている。
カムイ天上
登山口を出発して1時間15分でカムイ天上に到着した。標高1214m。
雪渓を歩く
雪渓の上を歩いていく。雪渓を歩くほうが、石ころだらけの登山道を歩くより歩きやすく、早く進める。
前トムラウシ山
前トムラウシ山が見えた。標高1649m。
雪渓の道しるべ
雪渓の上に真っ赤な道しるべが描かれていた。ガスが発生しやすく、登山道が分からなくなり道に迷うことが多いので描かれている。 
森林限界
森林限界を超えると、ハイマツと大きな瓦礫の風景となる。
前トム平
カムイ天上から2時間40分で前トム平に到着した。標高1738m。
ケルン
前トム平から20分程行くとにケルンが作られていた。
トムラウシ公園
前トム平から35分でトムラウシ公園に着いた。トムラウシ公園の標柱が半分ほど雪に埋もれていた。標高1760m。
公園の残雪
公園付近は多くの残雪があり、山の上部は霧がかかっていた。
公園の巨岩
トムラウシ公園には鳳凰三山の地蔵岳のような巨岩がある。
トムラウシ分岐
トムラウシ公園から60分でトムラウシ分岐に出た。近くに南沼キャンプ場がある。ここからトムラウシ頂上まではあと僅かである。
トムラウシ山頂
10時35分ついにトムラウシ山頂に到着した。登山口から6時間25分要した。頂上からの景色は生憎の雨とガスで眺望は全くなかったので早々に下山した。登山口に戻るのに5時間35分合計往復12時間の山旅であった。標高2141m。
森林地帯で見た花々
マイズルソウ
マイズルソウ
ミツバオウレン
ミツバオウレン
ツバメオモト
ツバメオモト
サンカヨウ
サンカヨウ
タチツボスミレ
タチツボスミレ
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
ヒメイチゲ
ヒメイチゲ
岩稜地帯で見た花々
チングルマ
チングルマ
イワウメ
イワウメ
チシマノキンバイソウ
チシマノキンバイソウ
キバナシャクナゲ
キバナシャクナゲ
大群生
キバナシャクナゲの大群生
コケモモ
コケモモ
エゾノハクサンイチゲ
エゾノハクサンイチゲ
エゾコザクラ
エゾコザクラ
ミネズオウ
ミネズオウ
トムラウシ山は大雪山系の奥座敷と呼ばれており、地元では昔から「カムイミンタラ」(神々の遊ぶ庭)と崇められてきた。それだけに奥深い山である。 トムラウシ温泉の泉質はナトリウム、塩化物、炭酸水素塩泉で無職透明のお湯である。登山で疲れた体を癒してくれる。宿泊施設は国民宿舎東大雪荘だけである。 今回は大した雨に会うこともなく、無事登頂できて満足である。翌朝は雨が激しく振っていたので 一日遅かったら登頂できていなかったであろう。
【連絡先】
国民宿舎 東大雪荘       0156-65-3021