10月8日(日)
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3時30分に起床して、朝食を食べて4時30分に宿舎を出発し,4時45分に桜坂駐車場に到着した。60台の駐車が可能である。 早朝で小雨にも拘わらず、多くの車が駐車していた。井戸尾根コース登山口を5時10分出発した。日の出前でヘッドライトを点灯しながら小雨の中を登った。桜坂駐車場の標高は730m。 ![]()
登山口から1時間20分で5合目(焼松)に到着した。小雨は止んで空がやや明かるくなった。 ![]()
巻機山は降雪量が多いので、ブナの木は雪の重みで根元から倒されたが、重みに耐えて成長して上に伸びてこんな形になっている。 ![]()
手入れの行き届いたブナ林である。ブナは降った雨を葉で受けて、うまく幹に流れるような葉の形をしているので、雨が降ってもブナの下はぬれていないそうだ。 ![]()
5合目から50分で6合目に着くと一挙に景色が広がった。天気も良くなった。 ![]()
ヌクビ沢の天狗岩と割引岳が見える。ヌクビ沢を登る登山コースもあるが上級者向けである。 ![]()
巨大な天狗岩。正面の壁がロッククライミングの対象になっている。割引沢と天狗の頭の高低差は約250mである。 ![]()
遠くに谷川岳、茂倉岳が見える。手前の紅葉が美しい。 ![]()
前巻機山の頂上が見える。ニセ巻機山とも言い、本当の巻機山はその奥にありここからは見えない。山腹の紅葉が見事である。 ![]()
遠く左に妙高山、右に火打山が見えた。
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麓に眼を移すと紅葉が美しく見えた。 ![]()
谷川岳の山塊が見える。左から谷川岳、茂倉岳、万太郎岳。 登山道はよく整備されている。この木製の階段は平成29年に改修されている。自然保護のためペンキを塗らないので数年で傷むようである。
左が割引岳(ワレメキダケ)右が巻機山の稜線
9時20分に前巻機山頂上に到着した。ニセ巻機山ともいい、巻機山の九合目になる。標高1861m。
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ニセ巻機山を10分程下ると巻機山避難小屋に到着した。トイレが設置されている。水場はテント場を通って沢に5分ほど行かなければならない。 ![]()
巻機山の稜線を見ながら御機屋に向かう。
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途中に織姫の池というロマンティックな名前の池塘がある。 ![]()
10時10分御機屋(おはたや)に到着した。登山口から丁度5時間要した。ここに巻機山頂の標柱が立っている。標高1930m。巻機山の山頂はここから10分ほどの場所にある。
御機屋からの越後三山。左が越後駒ケ岳、その右に中岳が見える。八海山は雲に隠れて見えなかった。 時間の余裕があるので、御機屋から割引岳(われめきたけ)を目指した。 御機屋から30分で割引岳(ワレメキタケ)の頂上に着いた。標高1931mで一等三角点がある。
割引岳頂上から越後三山を見る。左から八海山、越後駒ケ岳、中岳。 タテヤマリンドウが御機屋に帰る登山道脇に咲いていた。 割引岳頂上から御機屋に戻り、巻機山頂上に向かった。御機屋から10分ほど歩くと到着する。頂上にはケルンがあるだけで、頂上の標識はない。標高1967m。 頂上から避難小屋に戻り、下を見るとテント場があった。水場は沢まで降りなければならない。巻機山の山腹は針葉樹の緑と草紅葉が美しかった。 登りと同じ井戸尾根を下った。天狗岩と割引岳そして、ヌクビ沢がよく見えた。 本当に手入れの行き届いたブナ林である。 15時30分登山口に到着した。休憩も含めて、10時間20分の登山であった。登り始めは雨であったが、5合目に着くころには雨も上がり美しい巻機山の紅葉を楽しむことができた。
桜坂駐車場に戻ってきた。此処から次の登山の宿である土合山の家を目指した。バスで2時間30分ほど要した。
9月17日(日)
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土合山の家はJR東日本上越線・土合駅の前に立っている。土合駅は下り方面プラットホームが群馬県と新潟県の県境の山岳地帯に跨る新清水トンネルの地中深くに設けられている。プラットホームから駅の出口にたどり着くには460段余りの階段を登らなければならない。モグラ駅と言われる所以である。標高差70mであるそうだ。もっとも、この駅を利用する人は谷川岳周辺の山の登山をする健脚の人がほとんどだから問題ないのかもしれない。宿から見た土合駅舎。 ![]()
5時に起床して6時00分に宿舎を出発した。谷川岳ロープウェイ駅を目指した。
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ロープウェイの土合口駅には6時35分に到着した。祭日であるのでロープウェイは7時00分から運行される。紅葉の季節であるので多くの登山者が居た。7時05分にロープウェイに乗った。
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10分ほどでロープウェイ終点の天神平駅に着いた。ここで準備体操をして7時40分登山開始。標高1319m。
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天神平はスキー場であり、リフトで天神峠(標高1502m)まで登れる。リフトで登った登山者が下って登山道と合流する地点が天神平から歩いて20分のところである。
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天神平を出発して樹林帯の穏やかな登りを行くと、50分で熊穴沢避難小屋に到着した。標高1465m。 熊穴沢避難小屋を過ぎると登山道は急な岩場の登りとなった。
ロープやクサリ場の連続である。岩は雨に濡れて滑りやすく危険であった。
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熊穴沢避難小屋から肩の小屋までの中間に天狗の留まり場という大きな岩がある。 天狗の留まり場を過ぎると一気に視界が開け谷川岳が姿を現した。天神尾根の登山道が頂上へと続く。
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天神平を出発して2時間20分で肩の小屋に到着した。
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肩の小屋から見上げたオジカ沢の頭と爼ー(マナイタクラ)の山稜。 ![]()
手前のトマノ耳は後にしてオキノ耳に向かった。肩の小屋から25分程で行くことができる。人がいっぱいのオキノ耳。 登山道を一歩踏み外すと谷底に落ちる。
10時45分オキノ耳に到着した。富士浅間神社の富士権現が祀られているので、浅間岳とも呼ばれている。、標高1977mで谷川岳の最高峰である。 オキノ耳から見たトマノ耳。頂上はやはり人でいっぱいである。 オキノ耳からトマノ耳の稜線は登山者でいっぱいで、登山道も狭いので交互に譲り合って進んだ。オキノ耳から20分要した。トマノ耳は薬師如来が祀られているので、薬師岳と呼ばれている。標高1963m。 トマノ耳から肩の小屋に戻りそこで20分の休憩で昼食の弁当を食べた。その後下山した。登山道の途中で、はるか彼方にロープウェイ天神平駅が見えた。 肩の小屋から15分でザンゲ岩がある。西黒尾根にもザンゲ岩があるので、こちらは天神尾根ザンゲ岩という。
俎ー(まないたぐら)が大きく見えた。
14時00分天神平に到着した。出発して休憩も含めて6時間20分の登山であった。 天神平から左トマノ耳、右オキノ耳がよく見えた。ロープウェイで土合口駅まで降りて、バスで草津温泉に向かった。今回の登山はここまでで、翌日は草津温泉を探索して、高速を乗り継いで帰阪した。大阪には19時20分に到着した。今回は登り始めは小雨や霧であったが、登るほどに天気が回復して、美しい展望と紅葉を充分に楽しめた。
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