稲村ヶ岳

(2018年05月)

2018年5月17日(木)午前7時15分JR大阪駅に集合。午前7時30分出発。 バスで阪神高速、南阪奈を経て京奈和道・ 御所南ICを下車して国道309号線の道の駅吉野黒滝でトイレ休憩。 県道21号で母公堂に10時に到着した。 ここから稲村ヶ岳 まで往復13km程、標高差830m程の登山となる。稲村ヶ岳は山上ヶ岳の西側に伸びる尾根の南方に位置し、 山上ヶ岳と同様に女人禁制であったが、稲村ヶ岳は戦後の女性地位の向上とともに解禁された。稲村が岳はニ峰に分かれていて、 北側の低い岩峰を大日山と称し、 頂上には大日如来像が祀られている。 稲村ヶ岳の頂上は南側のピークで標高1726m二等三角点と展望台がある。 展望台からは大峰山脈の北部主稜線にある山上ヶ岳、 大普賢岳、行者環岳、弥山などが一望できる。

地図

05月17日(木)

母公堂
大阪駅を7時30分に出発して、阪神・南阪奈・京奈和道を乗り継いで、9時50分に稲村ヶ岳登山口のある母公堂に到着した。6台程度の駐車場とトイレがある。 母公堂は修験道の開祖役行者が大峰山で修行しているのを心配する母のため、修行場に近い洞川の蛇ヶ谷に庵を建て、母を住まわせたところである。 準備運動とトイレを済ませ10時10分登山開始。
登山口
母公堂から洞川地区方向に歩いてすぐに登山口がある。入口に大峰山の女人禁制に理解を求める掲示板が設置されている。
杉林
登山道は緩やかで、吉野杉の林の中に続く。最近は山が整備されてないところが多く、枝を掃っていない場合が多いが、 ここでは杉の枝はきれいに掃われ、よく整備されていた。さすがは吉野杉の産地である。
マムシクサ
登山道の脇にマムシグサ(蝮草)があった。サトイモ科テンナンショウ属の多年草で秋には赤い実を房状につける。
木製橋
登山道は沢に沿ってあり、木製の橋が架かっている。
ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク(山芍薬)の花が咲いていた。ボタン科ボタン属の多年草。
法力峠
出発して1時間10分で法力峠に到着した。掲示板では登山口から稲村が岳の距離が6.6kmになっている。
ヤマツツジ
ヤマツツジ(山躑躅)の花が咲いていた。ツツジ科ツツジ属の半落葉低木。
ツクシシャクナゲ
ブナの木の間からツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)の花が見えた。ツツジ科シャクナゲ亜属の常緑低木。紀伊半島、四国南部、九州に分布している。
オオカメノキ
オオカメノキ(大亀の木)も白い花をつけていた。レンプクソウ科カマズミ属の落葉低木。葉の形が亀の甲羅に似ているかとから名付けられた。
大日山遠望
木々の間から大日山が見えた。稲村ヶ岳の北側の岩峰である。

ツクシシャクナゲ
登山道沿いにツクシシャクナゲの花があった。

イワカガミ
岩壁にイワカガミ(岩鏡)の花が咲いていた。イワウメ科イワカガミ属の多年草。
オオミネコザクラ
オオミネコザクラ(大峰小櫻)の花が咲いていた。サクラソウ科サクラソウ属。大峰山系の固有種だそうだ。岩場に点在してひっそりと咲く姿はとても可憐である。
稲村ヶ岳頂上
大日山分岐のキレットから20分で二等三角点て展望台のある稲村ヶ岳頂上に着いた。 標高1726mで展望台からは大峰山脈の北部の山稜が見渡せるはずであったが、霧が発生して霞んでよく見えなかった。
ツクシシャクナゲ
キレットに戻って大日山を目指した。途中ツクシシャクナゲの花が迎えてくれた。
稲村ヶ岳岩稜上
途中で稲村ヶ岳の岩稜が見えた。
大日山祠
大日山の頂上には大日如来を祀る祠がある。

大日如来像
大日如来像が祀られていた。
大日山頂上にて
大日山の頂上にて。標高1700m。
稲村ヶ岳遠望
大日山から見た稲村ヶ岳。
岩稜と山稜
大日山から見た岩稜と山稜の景色。
オオミネコザクラ
岩場に咲くオオミネコザクラ。
山上ヶ岳遠望
15時20分レンゲ辻に到着した。山上ヶ岳への分岐である。山上ヶ岳の遠望。
結界門
山上ヶ岳への入り口に女人禁制の結界門があった。
女人禁制掲示板
山上ヶ岳は現在も女人禁制になっており、その理解を求める掲示板が設置されていた。
林道の合流点
レンゲ辻から1時間で林道との合流点に到着した。
大峰大橋
林道を歩いて15分大峰大橋駐車場に到着した。母公堂を出発して休憩も含めて6時間35分の山旅でった。
山上ヶ岳遠望
駐車場から山上ヶ岳が遠望できた。帰路、洞川温泉で汗を流して、大阪駅に20時00分に到着した。新緑の中、天候にも恵まれ素晴らしい登山となった。
【連絡先】
洞川温泉センター     連絡先0747-64-0800