05月17日(木)
大阪駅を7時30分に出発して、阪神・南阪奈・京奈和道を乗り継いで、9時50分に稲村ヶ岳登山口のある母公堂に到着した。6台程度の駐車場とトイレがある。 母公堂は修験道の開祖役行者が大峰山で修行しているのを心配する母のため、修行場に近い洞川の蛇ヶ谷に庵を建て、母を住まわせたところである。 準備運動とトイレを済ませ10時10分登山開始。 母公堂から洞川地区方向に歩いてすぐに登山口がある。入口に大峰山の女人禁制に理解を求める掲示板が設置されている。 登山道は緩やかで、吉野杉の林の中に続く。最近は山が整備されてないところが多く、枝を掃っていない場合が多いが、 ここでは杉の枝はきれいに掃われ、よく整備されていた。さすがは吉野杉の産地である。 登山道の脇にマムシグサ(蝮草)があった。サトイモ科テンナンショウ属の多年草で秋には赤い実を房状につける。 登山道は沢に沿ってあり、木製の橋が架かっている。
ヤマシャクヤク(山芍薬)の花が咲いていた。ボタン科ボタン属の多年草。
出発して1時間10分で法力峠に到着した。掲示板では登山口から稲村が岳の距離が6.6kmになっている。 ヤマツツジ(山躑躅)の花が咲いていた。ツツジ科ツツジ属の半落葉低木。 ブナの木の間からツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)の花が見えた。ツツジ科シャクナゲ亜属の常緑低木。紀伊半島、四国南部、九州に分布している。 オオカメノキ(大亀の木)も白い花をつけていた。レンプクソウ科カマズミ属の落葉低木。葉の形が亀の甲羅に似ているかとから名付けられた。 木々の間から大日山が見えた。稲村ヶ岳の北側の岩峰である。
登山道沿いにツクシシャクナゲの花があった。
岩壁にイワカガミ(岩鏡)の花が咲いていた。イワウメ科イワカガミ属の多年草。
オオミネコザクラ(大峰小櫻)の花が咲いていた。サクラソウ科サクラソウ属。大峰山系の固有種だそうだ。岩場に点在してひっそりと咲く姿はとても可憐である。
大日山分岐のキレットから20分で二等三角点て展望台のある稲村ヶ岳頂上に着いた。 標高1726mで展望台からは大峰山脈の北部の山稜が見渡せるはずであったが、霧が発生して霞んでよく見えなかった。
キレットに戻って大日山を目指した。途中ツクシシャクナゲの花が迎えてくれた。
途中で稲村ヶ岳の岩稜が見えた。
大日山の頂上には大日如来を祀る祠がある。
大日如来像が祀られていた。
大日山の頂上にて。標高1700m。 大日山から見た稲村ヶ岳。
大日山から見た岩稜と山稜の景色。 岩場に咲くオオミネコザクラ。
15時20分レンゲ辻に到着した。山上ヶ岳への分岐である。山上ヶ岳の遠望。 山上ヶ岳への入り口に女人禁制の結界門があった。 山上ヶ岳は現在も女人禁制になっており、その理解を求める掲示板が設置されていた。 レンゲ辻から1時間で林道との合流点に到着した。 林道を歩いて15分大峰大橋駐車場に到着した。母公堂を出発して休憩も含めて6時間35分の山旅でった。 駐車場から山上ヶ岳が遠望できた。帰路、洞川温泉で汗を流して、大阪駅に20時00分に到着した。新緑の中、天候にも恵まれ素晴らしい登山となった。
【連絡先】 洞川温泉センター 連絡先0747-64-0800