五竜岳・唐松岳
(2018年8月)
パステルツアーを利用して大阪を夜行バスで出発。遠見尾根から五竜山荘まで行き宿泊。翌日五竜岳に登り、牛首を通り唐松岳頂上山荘に至る。唐松岳を登頂し唐松岳頂上山荘で宿泊。翌日八方尾根を下る3泊4日 (山小屋2泊)の山旅である。




五竜岳・唐松岳縦走地図
 

8月25日(土)

エスカルプラザ
エイブル白馬五竜のベースセンター「エスカルプラザ」に7時30分到着した。ここは飲食店、土産店、スポーツ店日帰り温泉施設など多彩な設備がある。近くにテレキャビンとみお駅がある。
テレキャビン
テレキャビンはとみお駅とアルプス平駅を8分で結ぶ8人乗りのロープウェイである。
とみお駅
7時40分とみお駅に着いた。順次テレキャビンに乗り込んだ。早朝でもあり空いていた。
白馬五竜植物園
アルプス平駅を降りると、そこは白馬五竜高山植物園であった。8月も下旬で多くの花の時期は終わっていたが、一部はまだ咲いていた。
イワショウブ
イワショウブ(岩菖蒲)。チシマゼキショウ科イワショウブ属の多年草。別名ムシトリゼキショウ。細い葉が菖蒲に似ていることから名づけられた。
オオヤマボクチ
おやまぼくち(雄山火口)。キク科ヤマボクチ属の多年草。山菜のヤマゴボウである。葉の裏の繊維が火おこし時の火口(ぼくち)として用いられた。
ニホンザル
猿が木の実を食べていた。
二ノ背髪標識
一ノ背髪の標識。スキーシーズンには判りやすい目印になるようだ。
オオカメノキの実
オオカメノキの実が美しい。
コゴメグサ
コゴメグサ(小米草)。ハマウツボ科コゴメグサ属の多年草または、一年草。
シラタマノキ
シラタマノキ(白玉の木)。ツツジ科シラタマノキ属。実はメンソールの香りがする。赤いのはアカモノ。
小遠見山標識
アルプス平駅から1時間50分で小遠見山に到着した。大展望の筈が山々はガスに隠れて見えなかった。
石仏
頂上には地蔵が祀られていた。
中遠見標識 
中遠見山の標識。標高2037m。

オヤマリンドウ
オヤマリンドウ(御山竜胆)。リンドウ科リンドウ属の多年生植物。
大遠見山標識
アルプス平から3時間10分で大遠見山に到着した。標高2106m。
会談の登山道
アルプス平を出発して4時間40分。整備された登山道を行く。
ナナカマドの実
裏白ナナカマドの実。
五竜山荘がそこに
13時40分五竜山荘がガスの中から急に現れた。アルプス平を出発して、休憩も含めて5時間40分で到着した。

8月26日(日)

五竜山荘にて
五竜山荘を6時00分に出発して、五竜岳を目指した。天気は風は強風であるが、雨は降ってなくて、寒さ対策のために雨具を着た。
五竜岳に向かう
五竜岳への登山道は岩稜帯を登る。
五竜岳頂上が
登り始めてずっと岩との格闘して、やっと五竜岳頂上が見えた。
五竜岳頂上にて
7時00分五竜岳頂上に到着した。五竜山荘からちょうど1時間要した。
鹿島槍双耳峰
山々はガスのため見えにくいが、チャンスを待ってやっと鹿島槍の双耳峰を写真に収めた。
鹿島槍に続く道
五竜岳頂上には30分程滞在した。五竜岳から鹿島槍へと続く八峰キレットが見えた。
五竜岳を下る
五竜岳頂上で景色を満喫して下山した。頂上付近の岩場。
五竜山荘が見えた
五竜岳中腹から五竜山荘遠望。頂上から50分で五竜山荘に戻ってきた。
五竜山荘を出発
五竜山荘で30分程休憩して8時50分に唐松岳を目指して出発した。
唐松岳分岐
出発して10分で遠見尾根と唐松岳方面の分岐に到着した。
ハイマツの登山道
唐松岳への登山道は初めはハイマツの中をトラバースする
風の境界
天気は雨は降ってないがガスが発生し強い風が吹き荒れた。五竜山荘を出発して1時間で大黒岳に着いた。ガスで景色は見えない。標高2393m。
ヒョウタンボク
登山道の脇にヒョウタンボクの実がなっていた。スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木。2つの果実が赤く熟す頃に合着してひょうたんの形になることから名付けられた。
霧の中で雷鳥
ガスの垂れ込める中、雷鳥が表れた。
ハイマツの上に雷鳥
雷鳥はガスが発生すると、天敵から身を守れるので表れることが多い。ハイマツの実を食べていた。
唐松山荘が見えた
牛首の険しい岩場を越えて、やっと唐松岳頂上山荘が見えた。
唐松岳頂上山荘
五竜山荘を出発して、2時間50分で唐松岳頂上山荘に到着した。
唐松岳遠望
唐松岳頂上山荘に到着した頃には天気は回復して青空が見えた。頂上山荘から見た唐松岳。登山道がはっきり見える。
山荘からの五竜岳
頂上山荘から見た五竜岳。今回初めて五竜岳の山容を見ることができた。
唐松岳頂上にて
頂上山荘から20分で唐松岳頂上に到着した。
五竜背景に
唐松岳頂上で五竜岳背景に一枚。
唐松岳より五竜
唐松岳頂上からの五竜岳全景。
唐松岳頂上山荘
唐松岳頂上で10分程滞在して下山した。途中で見た唐松岳頂上山荘の全景。最近改装されたそうで、堅牢な石垣の上に建てられている。内部も大変きれいにされていて、驚いたことに蚕棚に仕切られた各部屋にスマフォが充電できるコンセントが設置されていた。各部屋には蛍光灯があり、一晩中いつでもスイッチを入れることができた。

8月27日(月)

霧の中雷鳥親
5時40分唐松岳頂上山荘を出発して八方尾根を下った。ガスが発生する中、雷鳥に出会った。
2匹の雷鳥子供
今回は雷鳥の子供2匹を連れた親であった。
チングルマ綿毛
チングルマは白い花を終えて綿毛になっていた。
丸山ケルン
山荘を出発して40分で丸山ケルンに到着した。
ウサギギク
八方尾根を下る途中の花々。ウサギギク(兎菊)はキク科ウサギギク属の多年草。葉が兎の耳の形に似ているから。
チングルマの花
谷筋で雪渓が遅くまで残っていたのでチングルマがまだ咲いていた。バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木。
トリカブト
トリカブト(鳥兜)。キンポウゲ科トリカブト属の多年草。ドクウツギ、ドクゼリと並んで日本三大有毒植物とされる。


クガイソウ群生
クガイソウ群落。
ハクサンシャジン
ハクサンシャジン(白山沙参)。キキョウ科ツリガネニンジン属。ツリガネニンジンとも言う。
マツムシソウ
マツムシソウ(松虫草)。マツムシソウ科マツムシソウ属の多年草。松虫の鳴く頃に咲くので名付けられた。
イワショウブ
イワショウブ(岩菖蒲)。
タムラソウ
タムラソウ(田村草)。キク科タムラソウ属の多年草。アザミの花に似ているが、アザミは夏に咲き、タムラソウは秋に咲く。
ウメバチソウ
ウメバチソウ(梅鉢草)。ウメバチソウ科ウメバチソウ属の多年草。
ウスユキッソウ
ウスユキソウ(薄雪草)。キク科ウスユキソウ属の多年草。
ダイモンジソウ
ダイモンジソウ(大文字草)。ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。花の形が漢字の大に似ているので名付けられた。
八方池
7時30分八方池に到着した。
クガイソウ
クガイソウ(九蓋草)。オオバコ科クガイソウ属の多年草。
第三ケルン
第三ケルン。
八方ケルン
八方ケルン。多くのケルンが建てられているが冬のスキーの時は分かりやすい目印になる。
第二ケルン
第二ケルン。8時25分八方池山荘に到着して、そこから八方アルペンラインでリフト2基とゴンドラを乗り継いで山麓駅に到着したのは9時20分であった。バスで大町温泉にある「からまつ荘」で温泉に入って、昼食を食べて、12時30分大阪に向かって出発。19時20分に大阪に帰ってきた。今回の山旅は台風20号が過ぎた直後であったので、山の天気が安定せず雨や風、ガスに悩まされたが、五竜岳、唐松岳の頂上からはそこそこの展望があり、良かったのではないか。また、五竜岳から唐松岳への道中と、八方尾根を下るときの2回も雷鳥に出会ったのは幸運であった。
【連絡先】
 五竜山荘        TEL0261-72-2002
 唐松岳頂上山荘     TE090-5204-7876