10月7日

一日の行程が長いので山荘を５時に出発することになった。さすがに外はまだ夜が明けてなくて暗かった。天気は雨は降っておらず、朝もやに霞んでいた。

山荘から３０分で登山者用駐車場に到着した。駐車場はキャンプ場の手前にあり、キャンプ場とその奥の牧場までずっと歩いた。牧場の事務所の奥に岩肌を露出した戸隠連峰が見えた。高妻山は連峰の後ろ側にある。

戸隠牧場を３０分程歩くと、牧場の柵の間に牛の脱走防止柵があり、そこが高妻山の登山口であった。６時００分に登山口を出発。

登山道は大洞沢に沿ってあり何回か渡渉しながら戸隠連峰を目指して登ってゆく。登山道入り口から１時間でナメ滝に着いた。水が岩を滑るように流れていく。

見上げると、黄金色に輝く紅葉があった。

同じく１５分後には不動滝が見えた。紅葉の中、水の流れが美しく光っていた。

帯岩と呼ばれる岩稜帯。全員ヘルメットの装着を義務付けられた。鎖が張ってありそれを持ちながら進んだ。

戸隠連峰の中腹の紅葉。山はすっかり紅葉である。

７時２５分に氷清水に到着した。登山道唯一の水場である。なぜ氷と付いているのかは触れてみたら直ぐ分かった。一年中５度の水温だそうだ。ペットボトルに詰めて頂上に着いた時も非常に冷たくおいしく飲めた。

７時４５分に一不動避難小屋に到着。

一不動避難小屋から見た山腹の紅葉。標高1747ｍ。遠くかすんで飯綱山が見える。

戸隠連峰稜線に出て高妻山が全貌を現した。高妻山は戸隠連峰の岩屏風に守られた山で、戸隠連峰稜線に出て初めて見ることができる。

９時１０分に五地蔵山に到着。標高１９９８ｍ。

登山道は戸隠連峰の小ピークに一不動、二釈迦、三文殊、四普賢、などと高妻山頂上まで名付けられ、石の祠が置かれている。

戸隠連峰をアップダウンしつつ六弥勒、七薬師、八観音とピークを越えて高妻山に近づいてきた。

１０時１０分に九勢至に到着した。ここから高妻山斜面の急登になる。

高妻山山頂が見える。このときはまだ青空が見えている。

高妻山斜面の紅葉。いろいろな色彩に驚く。

九勢至から１時間２0分要して十阿弥陀に到着した。青銅製の大きな鏡が飾ってあった。安山岩が累々と重なった平坦な岩場を１００ｍほど行くと高妻山頂上がある。

１１時３０分に高妻山頂上に到着した。戸隠牧場登山口から５時間３０分要した。残念ながら頂上はガスの中で、周りの展望はなかった。標高２３５３ｍ。頂上で３０分間休憩して昼食を食べた。１２時００分下山開始。

１４時００分六弥勒に到着した。下山はここから弥勒尾根を下るコースを採った。急な斜面の下りで、登山道は落ち葉で埋まり、雨に濡れていたら滑らないように注意しなければならないが、今回は雨も降ってないので安心してただ黙々と下った。

１５時４０分「ブナ仙人の木」と名付けられたブナの老木に到着した。

１６時００分弥勒新道出口に到着した。２時間００分で六弥勒から下ったことになる。高妻山頂上の休憩も含めて10時間の登山であた。牧場、キャンプ場を通り登山者用駐車場に戻り、１７時0０分に戸隠高原ホテルに帰ってきた。 宿舎 戸隠高原ホテル　和田山荘　　　電話026-254-2525