飯豊山
(2019年7月)
今回は伊丹空港から新潟空港まで行き、バスで飯豊山の麓の「いいで白川荘」で一泊。2日目は大日杉登山口までバスで送ってもらい、 登山スタート。地蔵岳を経由し切合小屋まで登り一泊。3日目は飯豊山から飯豊連峰最高峰の大日岳を縦走し、切合小屋に戻って、 一泊。4日目は下山して「いいで白川荘」で温泉に入り、昼食を食べて新潟空港から大阪伊丹空港に戻る計画であった。しかし、 飯豊山頂上に到達したとき、台風の影響で強風と豪雨に遭遇した為に、計画を変更して、飯豊連峰の最高峰大日岳はあきらめて、 そのまま本山小屋を経由し、切合小屋に戻った。



地図
飯豊山登山地図

 
 

7月26日(金) 1日目

いいで白川荘
伊丹空港を10時25分に出発し新潟空港に到着したのは11時25分。荷物を受け取り12時00分にバスに乗り、途中で道の駅「新潟ふるさと村」で昼食を食べ、 日本海東北道を乗り継いで、15時30分に白川温泉「いいで白川荘」に到着した。 飯豊連峰と白川ダム湖に囲まれた宿で、隣には白川ダム湖畔オートキャンプ場がある。どぶろく特区に指定されおり、宿でもどぶろくを作っており、食前酒として、出していただいた。

7月27日(土) 2日目

大日杉小屋
白川荘を7:00分に出発。バスで30分程で大日杉登山口まで送ってもらった。今回は大日杉登山口コースで飯豊山に登る。 他には、川入登山口コースや、飯豊温泉コースなどがあるが、大日杉登山口コースが最短である。標高612m。
ザンゲ坂
登山口はブナ林から始まり、25分程でザンゲ坂というクサリ場に到着した。約50mの急登である。
ブナの大木
大きなブナの木があった。
飯豊連峰遠望
地蔵岳の途中で飯豊連峰が見えた。
センジュガン
センジュガンビが咲いていた。ナデシコ科センノウ属の多年草。
地蔵岳頂上
登山口から3時間30分の連続した登りでやっと地蔵岳頂上に到着した。標高1539mで登山口からの標高差927mである。
御坪
地蔵岳頂上から2時間30分で御坪に到着した。石の祠があった。標高1628m。
マツムシソウ
切合小屋まで行くのに雪渓を渡った。多くの高山植物に出会った。マツムシソウ。
ヒメサユリ
オトメユリ(乙女百合)。ユリ科ユリ属で別名ヒメサユリ(姫小百合)という。群生地は宮城南部と新潟、福島、山形県境にしかない絶滅危惧種である。朝日連峰に登山したときも見た。
シラネアオイ
シラネアオイ。
切合小屋
15時30分に切合小屋に到着した。登山口から7時間45分要した。標高1740m。
切合小屋は飯豊連峰の小屋の中で唯一食事を提供してくれる小屋である。ただし、食堂はないので、雨が降っていないときは屋外で景色を見ながら食べて、雨の時は小屋の自分のスペースでたべる。夕食はカレーライス、朝食は卵かけごはんである。

7月28日(日) 3日目

雪渓のクレパス
翌朝は4時30分に起床。朝食の卵かけご飯を部屋で食べて、5時20分に小屋を出発。飯豊山を目指して稜線を歩いた。昨日小屋を目指して渡った雪渓の下部に大きなクレバスが口を開いていた。
チングルマ群生
稜線には多くの高山植物が咲いていた。チングルマ群生。
アオノツガザクラ群生
アオノツガザクラ。
コバイケソウ群生
コバイケイソウ。
草履塚標柱
小屋を出発して45分で草履塚に着いた。昔、飯豊山にお参りに登った人はここで新しい草履に履き替えて飯豊山神社に向かうことになっていたそうである。標高1908m。
ミヤマホツツジ群生
ミヤマホツツジの群生。
姥権現
草履塚から20分で姥権現についた。昔、飯豊山に登って帰ってこない息子を心配して、母親がここまで迎えに来て、女人禁制の掟を破ったため、神の怒りに触れて石になってしまったという伝説がある。
姥権現から飯豊山
姥権現から眺めた飯豊山への登山道。
御秘所岩稜帯
御秘所の岩稜帯遠望。
御秘所標柱
小屋を出発して1時間10分で御秘所に到着した。標高1882m。
御秘所を登る
御秘所を登る。
大日岳方面の虹
御秘所を登って、御前坂に行く途中で大日岳方面に虹がかかっていた。大日岳はガスで見えなかった。
ムカゴトラノオ群生
ムカゴトラノオとヨツバシオガマ。
飯豊リンドウ
飯豊山固有種の飯豊リンドウがあったが、残念ながら雨のために花は開いていなかった。開いた時は 5枚の花弁で飯豊の星と呼ばれるほど美しいのだが。
ミヤマクルマバナ
ミヤマクルマバナ(深山車花)はシソ科ソウバナ属の多年草。
本山小屋
切合小屋を出発して2時間10分で本山小屋に到着した。標高2102m。
飯豊神社 
本山小屋の前に飯豊山神社がある。神社の外観は雪が多いために、木造ではなくモルタル造りである。内部は厳かな神社そのものであった。
飯豊山頂上
本山小屋から稜線を25分歩いて、飯豊山頂上に到着した。台風の影響で暴風雨にさらされた。山岳ガイドの引地さんが大日岳へ行っても景色は何も見えないかもしれないと言われたので、予定を変更してここから切合小屋に戻ることになった。
御秘所を下る
暴風雨の中、ひたすら歩き、本山小屋を通過し御秘所を下る。
クルマユリ
雨は次第に収まり、今日の行動は小屋に戻るだけで、時間に余裕があるのでゆっくりと高山植物を見ることができた。クルマユリ。
ミヤマオミナエシ
ミヤマオミナエシ。
ダイモンジソウ
ダイモンジソウ。
ヒメシャジン群生
シャジン。
マルバダケブキ
マルバダケブキ。
イワカガミ
イワカガミ。
ハクサンコザクラ
ハクサンコザクラ。
ベニバナイチゴ
ベニバナイチゴ。
ショウジョウバカマ
雪渓の側にショウジョウバカマ。切合小屋には10時40分に到着した。夕食までの時間が長かった。

7月29日(月) 4日目

切合小屋から御来光
4時50分切合小屋から臨む御来光。今日は良い天気のようであるが残念ながら下山です。小屋を5時10分に出発した。
センジュガンビ群生
センジュガンビの群生。
マツムシソウ群生
マツムシソウの群生。マツムシソウはいたるところで目にした。
地蔵岳を目指して
地蔵岳を目指してひたすら歩いた。小屋を出発して3時間で地蔵岳に到着した。
飯豊連峰遠望
飯豊連峰がよく見えた。
杉の大木
大きな杉の大木があった。
ザンゲ坂を下る
10時25分ザンゲ坂に着いた。ザンゲ坂を下る。
大日杉跡標識
10時50分大日杉登山口に着いた。切合小屋を出発して5時間40分要した。今は大日杉はないが跡地に大日杉の掲示板があった。 バスで宿に戻って登山の汗を温泉で流し昼食を食べて新潟空港に向かった。大阪伊丹空港には20時35分に到着した。 台風の影響で大日岳には登れなかったが、主目的の飯豊山には登頂できたので良しとしよう。
【連絡先】
 いいで白川荘      TEL0238-77-2124
  切合小屋       TEL090-9746-0392